【未来を想定して準備せよ】
〜マイルストーン4 〜
空気だとか、音楽だとか、気配だとか、心だとか、思いだとか、
「目には見えないもの」
と一般的に考えられているだろう「モノ」が、私はとても気になるのだが、
あなたはどうだろうか。
読書会からの学びとつながりは未来へのヒントがいっぱい
「目には見えないもの」は数多く存在する。
それらに気付きたいし大切にしたい。と心から思う。
「見えないものは、心の目や耳で観ることもできるし、
聞こえないものは、心の耳や目で聴くことができる。」
音楽の師匠は、昔そんなことを教えてくださった。
今、未来を想像して定めることは、今とるべき行動を決める基準づくりの上でも大切なことだ。
近頃、色々な経営者さんと出会う中で感じることがある。それは、
『「目には見えないもの」を常に感じ、それを扱う力や信じる力が、もの凄く大きい方が多い』ということだ。
ところで、
「場の力」というのがある。
以前、読書会の課題本として、神田昌典氏の「インパクトカンパニー」を使わさせていただいたことがある。この中に、「トークン」の話が登場する。今回チャレンジしている「マーケティング・ジャーニー」の本の中でも、〜マイルストーン4〜 のところでブロックチェーンの技術やトークンについての話題が登場した。何やら難しくて我々には少々縁遠い世界の話かと思いきや、そうではなかったことに改めて気がついた。気がつくことができたのは、人と人が集う「場の力」のおかげだった。
『ブロックチェーンとは、暗号資産(仮想通貨)の基幹技術であり、ネットワーク上のユーザーが同じ台帳を持つことで、データを改竄できなくなることが特徴である』
と本には書かれている。
そこで、読書会で何人かの参加者さんと話をしたことを思い出した。
ある一定の地域で活用できる、「その地域独自の通貨」を使った取り組みや、最近の高校生が、高校生活での活動内容を入力して大学入学者選抜にも備えるという「eポートフォリオ」などにもそのブロックチェーン技術が使われていること。
そのようなことが進んでくれば、どんな未来が見えてくるのか、そして、私たちは今からどのような準備をすれば良いのか。などなど、1人ではじっくり考えることもなかった話題や未来への準備、心構えについても、みんなで場を共有すると次々と意見や感想が出てくる。
ワイワイガヤガヤと楽しみながら、お互いに対話をして思考を深めていくという読書会スタイルは、たいへん刺激的だった。
読書会からの学びとつながりは未来へのヒントがいっぱいだ。
未来に活用されそうな技術について、今からアンテナをはっておくことは大切である。その内容を詳しく知っていなくても、こんな技術でこんなことができるのか。と頭のすみに置いておくだけで、おそらく何かの機会に行動するときのヒントになるだろう。
さらに地域にそのような仲間を見つけたり、人との出会いやつながりから、また面白いことが始まるかもしれない。
たくさんのショップカードやスタンプ、シールたちのゆくえ
ブロックチェーンの技術とは少し話がずれるが、読書会での話から、ポイント集めについても盛り上がったことを思い出す。
昭和の時代。お店で買い物をした際に100円ごとにスタンプを1個もらい、それが紙の台帳に溜まっていくのを見てワクワクした経験。春になると、「○○のパン祭り」というイベントが開催されて、パンを買うごとにもらえるシールを集めて台紙に貼り、規定の数を満たすとお皿のプレゼントが受け取れるという楽しみも味わったりした思い出話。デジタル化が進んだら、それらはどう変化するだろうという妄想。
幾人かで集まって、本を題材に対話をしていくことで多くの気づきが生まれる。そこから次の行動へと向かう「読書会」は、エネルギーが高い学びの場である。
その場では、ブロックチェーンの技術のことが話題になっても、専門家がいなくて理解し難いことだと言って意見交換が乏しくなることはなかったし、むしろ今の自身の事業に何かのヒントがないかという方向で話が展開していく面白さがあった。
スタンプやシールの時代から、今は紙ベースのものは少なくなった。ポイントという形でカードやスマートフォンに蓄積されていき、他の店舗やサービスでも使えるような相互関係が組まれているものも増えてきている。そこで、小さな宿でも、地方の地域の商店、お土産屋さんや地酒のお店などとも協力して、もっと手軽にポイントを集めたり、それを還元できる仕組みが活性化しないだろうか。という話にも展開した。
現物で目に見えるものを手元に置くからこそ、手で触ってわくわくするから、カードやシールは今後もなくならないのでは。という感想も出てくるし、財布の中にどんどん台紙がたまっていって、困る。という意見も出る。
個々の価値観も交えながらの対話は、自分にはなかった考え方を知るきっかけにもなり有意義な学びの宝庫だ。
未来へのアンテナをはっておこう
昨年のGOTOトラベルの開催時には、多くのお客様を得ることができてありがたかった中で、地域共通クーポン券の配布作業に非常に時間を要した。紙に何十枚とゴム印を押していく作業や、日にちを変えながら日付スタンプを一枚一枚押していく手間といったらなかった。
そのために、人を専属配置したという宿もある。それはそれで雇用を生み出すという作戦として成功しているのかもしれないが、なんともアナログ感でいっぱいの作業だった。
様々な技術が進み、更に一般化されてきた時のことを考えるとすると、今我々にはどんな準備が必要だろうか。あらゆる情報が溢れている現在において、情報の本質を見抜いて選んでいくことも大切であるし、またその目や感覚を日頃から研ぎ澄ましていくことが肝要だ。独りでは難しいことも、場の力を借りて未来に向けてアンテナをはっておこう。また、矛盾するようだが、ある時は独りになって、うちなる自分とも対話をしよう。
マイルストーン4にある課題は、ブロックチェーン技術革命を想定しているか?
である。
この問いかけは、今の我々には正直なところ別世界の話に思えた。
しかし、まずは場の力をかりて、行動したことからの気づきをこうして書き出してみれば、少しつながりが見え始めたような気がしている。
まだ見ぬ未来を、自分自身の五感をフルに使って、「みる」ことをしよう。
描き出し、想定して準備することで、もうそれは私たちにとっての現実であるに違いない。
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