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出社停止になり暇なので天袋の片づけをしたら恥ずかしいものが出てきた話。

4月半ばに出社停止になって数日。誰かと会えるわけでもないし、あまりにも暇なので押入れ上の天袋の片づけをしてみるかと重い腰を上げた。
押入れはずいぶん前に整理していたので片付けの必要はない。当時の自分を心からほめてあげたい。

正直ほとんど開けない天袋に何が入っているかなんて想像もしたくなかったけど、「やるなら今しかないぞ」ともう一人の自分が声をかけてくるのだから仕方ない。

「さぁ、やるぞ」と意気込み、椅子を運んで上に乗り、天袋を開ける。

……あまりのほこり臭さにびっくりとした。
コロナ用にと作っておいた手縫いのマスクを慌てて着けて鼻と口を覆い、着ていた服も汚れていいものに変える。
お手製とはいえ「なんで品薄のマスクをここで使わなくちゃいけないんだ」と思ったが、ここでもし着けなかったら確実に喉を傷める。このご時世ゴホゴホしているだけで白い目で見られるのだから、判断は間違っていなかったはずだ(皮膚描記症だから、きっとかゆくなるし)。
それにしても、なぜここ数年開けられもしなかったはずの場所にほこりがたまるのだろうか。

天袋の中は、ほとんど段ボールだった。しかも、どれも妙に重い。何かが入っているらしい紙袋もいくつかあった。思ったよりぎゅうぎゅうに詰まっている。
今からこれを片付けるのか……と思うとやる気がなくなりそうだったので、考えないようにする。こういうときは考えるより先に動くのが良いのだ。

まずは天袋の中にあるものを全部出してみる。
何に使うか分からない大量のコードや、おそらく両親が結婚した際に贈られたタオルやお皿、一番場所をとっていたのは家族の写真が入ったアルバムだった。あのでかくて重いのが20冊はあったと思う。
両親の結婚式の写真が出てきたときはギョッとした。

要るものと要らないものに分けながら、ふと目に入ったビニール袋。中には大量の紙が入っている。

……小学生の頃のテスト用紙である。

ちょっとぉぉぉ、なんでこんなもん取っておいてるのぉぉぉ!!! と突っ込まずにはいられない。しかも、別に点数が良いわけでもない。

シュレッダーのごと細かくちぎり、ゴミ袋へ。


袋の中には、当時クラス全員に配布されたお便りもいくつか入っていた。そして、こんなイラストを発見した。

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多分キツネだと思われるイラストである。かわいい。

これ以外にも、こういったかわいらしいイラストがさまざまなところに描かれてるのだ。お便りの隅っこや遠足の冊子の表紙など、小さな隙間にいくつもいる。かわいい。

子供の頃は何も意識していなかったし、気づきもしなかったイラストが、どれも可愛いのだ。
先生って、こんな小さなところにも気を配ってくれていたんだなと、ちょっぴり心が和んだ。


で、さらに出てきたものがこれである。

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\小学生の頃の絵日記!!!!/

「きょうきのとんねるにはいったよ」

狂気のトンネルって何!?
と焦ったが、多分「今日、木のトンネルに入ったよ」だろうということで落ち着いた。
読点を使い慣れていないところは、今も成長していないらしい。ついでに絵のセンスも。

恐ろしいことに、この袋の中にはほかにも当時書いた作文や詩、絵が入っていた。どれも見せるに値しないものばかりだった。懐かしいけど、怖い。

チビだったころの自分の思考がなんだか恥ずかしい!!!!

友人の話で「小さいころに描いた漫画が出てきて泣きたくなった」と聞くことはあったが、自分も同じような経験をするとは思わなかった。キスシーンがないだけマシ、かもしれないが。


とにもかくにも終わった天袋の片づけ。40リットルのゴミ袋がいっぱいになった。
押し入れや天袋の中って、ゴミだらけなんだなぁと感じた……。



私のように出勤停止になって時間を持て余している人がいれば、ぜひ片づけをしてみてほしいと思う。

あなたの家にも、過去の恥ずかしい思い出が眠っているかもしれない。

#掃除 #片づけ #エッセイ

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