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家族それぞれの反応/庭ツアー

庭の花が満開の季節。

私道の奥にある我が家は
前を通った人がたまたま庭を見る
という事がない。
実家の母のように
通りすがりの人達と
花を通して交流出来たらいいのにと
思う歳になった。
(若い頃はそんな事微塵も思わなかった)

だからと言って
一般公開する訳にもいかず。



一年に一度のその時が来た。

この週末
家族一人ずつ捕まえて
強制的に
庭ツアーを決行した。


最初は真ん中の長男。

私の説明に
きっと面倒だなと思っているのだろうけど
そうか、そうか
と聞いてくれる。

レンガの小道を通る時は
両側の木の枝が邪魔をして
すごい屈んで歩いている。
木のトンネルみたいだね、
と笑っている。
私の身長に合わせて剪定していると
こうなってしまう。



次は夫。

私の説明に全く興味なし。
レンガの小道を通って
裏庭の方へ行こうとしたら
え、まだ行くの
と言う。
全くもって面白くない。
早々に切り上げる。

次は長女。

何回聞いても花の名前覚えられないよ
と言いながら
私の話に付き合ってくれる。
これが木登りして切ってる木ね
と説明すると
確かに立派で木登り出来る木だけど
お母さんももう歳なんだから
やめた方がいいんじゃない?
と心配される。

リビングの窓際に
亀達の水槽が置いてある。
外から窓をコツコツたたくと
亀達は、ちゃんと気付く。
花よりも亀。
亀達にも庭を見せると言って連れてくる。
子供の頃から変わらない。

最後は末っ子の次男。

昨日庭ツアーに連れて行かれたと
姉と兄に聞いていたそうで
絶対言われると思ったーという反応。
子供3人の中で
一番私とお喋りするので
花の説明をしながら
色々な話をする。

末っ子は写真を撮るのが好き。
花の写真も熱心に撮っている。
私が撮る花の写真よりも
何故かとっても素敵に撮れる。
あ、これおばあちゃんの庭にも咲いてるよね、
と実家から株分けしてもらった花に気付く。
ここにこんなに新しい芽が出てきたら
またいっぱい咲くね
と気付く。

窓越しに庭を眺めている亀達が
大好きな末っ子を見つけて
出たい遊びたいと大暴れしている。
動物や赤ちゃんや子供に
何故か人気者の末っ子。
面白い事を言うでもなく
ふざけてるわけでもなく
どちらかというと大人しい子だけれど。
優しさが滲み出ているのだろうか。
(親バカ全開)


一緒に庭を見るだけでも
家族それぞれ反応が違う。
誰がどう、というのも何なので
心の内にしまっておく。



我が家の
毎年のイベント
多分、私一人が楽しくて仕方がない

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