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そろそろと再起動

前回は弥生の社長を退任してからの半年間(2023年4月〜9月)を振り返りました。しっかりとバトンを渡した上で、今後に向けてしっかりとリセットする期間。あっという間の半年間でしたが、(何だかんだ)仕事に、休みに、そして運動にと充実した半年間でした。

とはいえ、ずっとリセットばかりしている訳にもいきません。ということで10月からは再起動です、とお話ししました。それで何をするの、というお話し。

検討を再起動?

まず最初にお断りすると、この10月から再起動してXXXをやります、と明確に決まったことはありません。この先何をするのかを考えることを再起動した、という感じでしょうか。何じゃそりゃ、笑。

9月までの半年間は、引き継ぎとリセットの期間ということで、今後何をするのかについて明確な活動はしてきませんでした。ちゃんと引き継ぎをしよう、ちゃんとリセットしようということですし、同時に、弥生株式会社との競業避止義務的にも色々とやりにくい部分があったからです。

9月末をもって、引き継ぎ期間を終了し、同時に、弥生株式会社の顧問という立場も終了しました。ということで、この10月から、ようやく全くゼロから今後何をするか考えられるようになりました。念の為ですが、引き継ぎ期間が終了したので、大手をふって弥生と競業しようという気はもちろんありません。今も今後も私は弥生の最大のファンであり続けたいと思っています。

大きな方向性

ということで、具体的に決まったことはないのですが、この半年間自分がやりたいこと、やれることを冷静に考えてきた中で、こんなことをやりたいという大きな方向性は見えてきています。良いか悪いか別として、まだ一つに絞りきれていないのですが。

方向性の一つ目ですが、ソフトウェアに関わる仕事をしていきたいということ。私は中学生の時代からコードを書くようになり、社会人としての出発点もシステム・エンジニアでした。ビジネススクールに留学中には、ソフトウェア会社でのインターンを経験し(そこで今のソフトウェア協会と初めてご縁を持ち)、その後縁あってソフトウェア・ベンダーの社長を務めることになりました。要は一貫してソフトウェアと関わってきたということです。

IT業界において、かつてはソフトウェアはハードウェアのおまけという位置付けでした。しかし今はソフトウェアが主役。全てがソフトウェアによって定義される時代です。そういった中でソフトウェア業界においてまだやれる、やるべきことがあるのではないかと考えています。米国のソフトウェア業界と対等に戦う、とまでは言いませんが、ソフトウェア業界が日本に存在し続けることを必然性を示さなければと考えています。

方向性の二つ目ですが、何らかグローバルに関わる仕事をしたいということ。私がビジネススクールで勉強した際には、できればそのまま米国で仕事をしたいと思っていましたし、結果的に日本に帰ってきてからも、早晩海外で仕事をすることになるだろうと思っていました。ただ、蓋をあけてみると、以来ずっと日本に住み、日本で仕事をしています。

日本は素晴らしい国だと思いますし(特に子育てと食の観点で)、日本に住み、日本で仕事をしてきたことは後悔はしていません。逆に、私が弥生の社長に就任した際の株主(MBKパートナーズ)も、退任した時の株主(KKR)も外資系の会社ですから、完全に日本に閉じこもって仕事をしてきたわけではありません。

今回の何らかグローバルに関わる仕事をしたいというのは、必ずしも海外で仕事をしたいということではありません(まだ親の子離れも完全には済んでいませんので、笑)。ただ、日本の国内「だけ」を見据えて仕事をするのではなく、常にグローバルの視点を持った仕事をしたいと考えています。

そして方向性の三つ目。さすがにこれで最後です。三つ目はAIに関わる仕事をしたいということ。ブログの最後の投稿でもお話しした通り、今のAIは「弱いAI」であり、決して万能ではありません。ただ、人間もいつもいつも創造性を発揮しているわけではないということを鑑みると、実は人間の活動のかなりの部分をAIが担えるようになってきていると考えています(こうやってnoteを書くのも実は?)。本トピックに関しては長くなるので、熱く語るのはまたの機会に譲ります。

ということで、三つの大きな方向性とは、ソフトウェア × グローバル × AIということになります。実際にこれら全てをうまく掛け合わせられるかどうかはわかりませんが、少なくともこれらのうち二つは満たしたいと考えています。

一旦の受け皿

この10月から検討を再起動した訳ですが、全く活動の受け皿がないとやりにくい面もあります。ということで、一旦は、2000年に自分が立ち上げた株式会社リアルソリューションズという会社に籍を置いて活動を再開しています。

受け皿がないとやりにくいということで、リアルソリューションズを再起動させた訳ですが、2000年当時のウェブサイトを作り直したり、それはそれで手間がかかっています。名刺も大昔の原稿をもとに作成したのですが、出来上がってきた名刺の文字があまりに小さく、時間の流れを実感しました(当時は小さい文字が苦にならなかったんですね、苦笑)。

リアルソリューションズって何の会社、というと、一応経営コンサルティングの会社ということになるのですが、今はコンサルをやるというよりは、純粋に活動の受け皿と位置付けています。その観点では、今後ずっとリアルソリューションズが活動の拠点になるということもないのかと考えています。

上で大きな方向性の一つとしてソフトウェアとお話ししましたが、ソフトウェア協会の副会長としての仕事は現在も(株式会社リアルソリューションズの岡本として)継続しています。

で、今は何を?

10月から再起動して、まもなく一ヶ月。目覚ましい進捗はありませんが、方向性に沿った面白いチャンスがうっすら見えてきており、今はその可能性を掘り下げてみているところです。あまりに漠然としていて恐縮ですが…。

こういったことは本当にご縁だと思います。上記の三つの方向性を踏まえ、こういった面白い話があるよという方、是非お声がけください。ご縁を広げるという意味では、方向性に関係なく、久し振りに話してみたいという方も歓迎です。

まだまだ可能性を広げ、掘り下げる時期ですが、来年春までには具体的にお話しできるようにしたいと考えています。


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