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トリはTaylor Swift

早いもので、2月も終わり。歳を取るごとに一年の経過がどんどん速く感じられるというジャネーの法則を痛感します。もう少しすればトライアスロンのシーズンが始まるというのは楽しみではありますが、気が付いたらあっという間に一年が終わっていた、とはならないようにしないと。

来日ラッシュ

家の近所に出来たK-ArenaでのSam Smithのライブに行ったのが、昨年10月のこと。私にとってはこれが実に25年ぶりのライブでした。その後11月には東京ドームでのColdplayのライブ。そしてこの1月には大阪(京セラドーム)と東京(東京ドーム)でのEd Sheeran。何もこんなペースで行かなくても、という感じですが、この一年間は海外アーティストの来日ラッシュ。2020年初から3年間ほど、COVID-19による影響で来日ができなかった反動かと思います。実際、どのアーティストも異口同音に、「ようやく日本に来れて本当に嬉しいよ」と言っていました。

これだけの来日ラッシュだと、お財布への負担もばかになりませんが、個人的には、娘が一緒にライブに行ってくれる貴重な時期。行きたいと言われればホイホイ行きます、笑。

そしてこの来日ラッシュの(我が家にとっての)トリを飾るのがTaylor Swift。今回のThe Eras Tourは、アメリカで始まった時から、アクセスが殺到してチケット会社のシステムがダウンしたとか、チケットの転売が自由なアメリカではチケットが数千ドルで取引されたとか、米国ツアーだけでも46億ドルの消費支出を生み、これは日本のエンタメ市場の規模とほぼ同額であるとか、はたまた、ライブの際には皆が踊って地震波を観測するほどだとか、とにかく話題満載。

今回は東京ドームで4日間の公演。これだけの規模での公演は海外女性アーティストでは初とのことですが、その人気からするとチケットを取るのはほぼ無理だろうと思っていました。だからこそ、当たらないだろうけど万が一当たったらラッキーと考え、家族で行きやすい土曜日(最終日)の公演だけ申し込んだところ、まさかの当選。これにはびっくり。

ライブ当日

ということで2/10(土)。警備が厳しいのでできるだけ早く入場するようにというアナウンスもあり、かなり早めに東京ドームに到着。Ed Sheeranのライブから2週間も経っていないので、またか、という感じ(苦笑)。ただ、会場周辺の熱気という意味ではやはり一番だったような気がします。チケットの入手が困難だったアメリカからなのか、あるいはライブが予定されていない近隣アジア諸国からなのかはわかりませんが、インバウンドの方が多いのも印象的でした。

会場入りして座席へ。今回、Sam Smith, Coldplay, Ed Sheeran, Taylor Swiftと続く中で、一番チケットが高かったのがTaylor Swift。それだけにいい席であって欲しかったのですが、実際にはだいぶ残念な感じ。ただこれは事前に情報として知っていたので、がっかりではあるものの、予想の範囲内。

こんな感じで後ろ姿が多くなってしまったのは残念

そして18時。時間通りにライブがスタート。始まった瞬間の歓声がすごかった。もちろんどのライブもアーティストが登場した瞬間は大歓声ですが、今回のライブは別格でした。アーティストでもあり、アイドルでもある、というところでしょうか。

綺麗に撮れている写真だけを上げていますが、実際にはこのステージで歌ったのは1/3ぐらいで、残りは中央のステージ。そして中央ステージで歌うと後ろ姿になってしまったのでした

今回のツアー名であるThe Eras(時代) Tourは、Taylor Swiftがアーティストとしてアルバムをリリースしてきた「時代」を一緒に体感するもの。Loverから始まって、Fearless、evermore…とアルバムごとに代表的な曲が演奏されます。都合9枚のアルバムから、歌いも歌ったりの45曲。ベスト盤ならぬ、ベスト・ライブという感じです。時間にして3時間20分。若干の着替えの時間はありつつも、ほとんど出ずっぱりで、歌って踊ってというのはすごいとしか言いようがありません。

しかも、東京来日の直前はLos AngelesでGrammy賞の授賞式に参加(最新アルバムのMidnightsが最優秀アルバム賞を受賞)し、私が参加したライブが終わったら彼氏が出場するSuper Bowl観戦のために、再びとんぼ返りと、体力どんだけ、という感じです(もちろんPrivate Jetでの移動ですが、それでも移動はそれなりに体力を使うかと)。

アイドル or Role model?

登場した時の大歓声がアイドルのライブのようだった、と書きましたが、来場者はやはり若い女性が圧倒的に多かったです。Taylor Swiftと同じような衣装を着たSwiftiesも多数。

ただ、見た目とか、歌とかに憧れるアイドルというよりも、その生き方に憧れるある種のロールモデル的な存在なのかな、とも感じました。可愛いだけ、ついていく女性ではなく、強く、自分を持った女性。初期のアルバムの版権を悪い大人に取られてしまったものの、しょうがないと諦めるのではなく、もう一度新しくTaylor's Versionとしてレコーディングして売り出す(そしてそれがまた売れまくる)など、自分を貫き通す強さを感じます。

そういった意味で、もちろん私も楽しんだ訳ですが、それ以上に娘にとっては刺激になったライブだったのではないかと思います。


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