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あれから一年

2023年3月末に弥生の社長を退任して、今週末でちょうど丸一年ということになります。長かったようなあっという間だったような。一つ言えるのは、自分のこれまでの人生の中のどの一年とも似ていない、特別な一年だったということでしょうか。

I miss you

弥生の社長として15年間もやってきた中で、弥生とともにいない自分というのが当初はなかなか想像できませんでした。昨年4月からの3ヶ月は引き継ぎで弥生のメンバーとともに全国を回っていましたから、なかなか実感もできませんでした。もっとも、各拠点で送別会を開催していただく中で、ああ自分は卒業するんだなあと徐々に実感しましたし、同時に猛烈に寂しくなったというのが正直なところです。

今でも大事にとってありますよ!

今だからこそ冷静に振り返れますが、これまで何度も弥生を卒業するという判断が正しかったのだろうかと自問しましたし、さすがに最近はあまりないですが(ゼロではない)、夢もよく見ました。

結局一番大事だったものは何か。改めて痛感することですが、それはチーム弥生の皆です。チーム弥生の皆と一緒だったからこそ、弥生で働くことが楽しかった。逆にチーム弥生の皆と離れることがこんなに寂しいことだとは思っていませんでした。こういうことを言うのは恥ずかしかったりもしますが、チーム弥生の皆に”I miss you.”と伝えたいです。

Not if, but when

チーム弥生の皆と日頃会えなくなったことは猛烈に寂しい。一方でこのタイミングで弥生を卒業したことはやはり私にとって良いことであったと思っています。

一年前の私はAIが人間を超えることなんてないと思っていました(もちろんそれでも色々と活用できますし、すべきなのは間違いありませんが)。しかし過去半年間のAIの勉強を経て、私の認識は180度変わっています。これを語り出すと長くなるのでまた別の機会にしっかりお話ししたいと思いますが、AIはAIなりに(人間とは違うやり方で)世界を理解するようになってきています。AIが人間を超えるかどうか(if)はもはや疑問の余地がなく、問題はそれがいつ(when)かです。そしてAIが人間を超える時、残念ながら、その帰結は必ずしも幸せなものではないかもしれません。

大袈裟な言い方にはなりますが、今はまさに人類文明の何らかの転換点にあります。その中で、その帰結を受動的に受け入れるのではなく、何らかの形で、もちろんいい方向に、その帰結に能動的に影響を与えたい。そう考えると、弥生を卒業し、AIの世界に身を投じることは、まさにこのタイミングでやるべきことだったと感じています。

Team Ollo

この一月からAIスタートアップであるOlloの会長として活動を開始していますが、実に楽しい日々です。経営陣での、そして若いエンジニアとの侃侃諤諤の議論。仲間という、失って寂しいと思っていたものがここにあります。チームOlloはまだまだ小さいのですが、それでも同じ船を一緒に漕いでいく大事な仲間です。やっぱり人間は社交的な生き物であり、どんな仲間と一緒にいるのかが幸せを左右するのだなあ、ということを実感します。

弥生は卒業しましたが、もちろんチーム弥生の皆と縁が切れた訳ではありません(ですよね?)。これまでもチーム弥生の仲間と会う機会がたまに(先週のダートリレーマラソンもそう)ありますが、いざ会うと、懐かしいというよりは、つい昨日まで一緒に働いていた仲間という感じです。このご縁は今後も大事にしていきたいと思っています。

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