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イギリスに寒波。というか、イギリスにしては特別な寒さではないと思うのだけど、この数年暖かいし、今年はとにかく暖冬だから、ちょっと寒くなるとむちゃくちゃ寒く感じる。

マイナス5℃の朝。いつもなら、タイマーでセントラルヒーティングがつくところが、つかない。

あー。あー。

寒くなると壊れるヒーター。イギリスあるある。必要な時に動かない。

ボイラーをみるとエラー番号が表示されている。マニュアルで確認すると、排水のパイプが詰まっていると。

あー。パイプの凍結ね。

だいたい、イギリスは水道も、排水のパイプも、外に露出している。凍結対策もなにもなく裸のままのパイプが突き出している。

そりゃ、マイナス5℃になったら、凍るよねえ。


部屋の中は6℃。普段なら20℃くらいなのに。寒い。オフィスはオイルヒーターを入れているので暖かくて仕事に支障はないのが救い。

なかなか融けそうにもないから、お湯を沸かし、小さな窓に這い上がり、体を捩って、1階の屋根部分に出る。そこにあるパイプにお湯をかけて氷を融かす作戦に出る。

パイプの先からポトリポトリと融けた水が落ちる。何回かやってみるけど、エラー表示は消えない・・・。ヒーター動かず。涙

もう知らんよ。私一人ならオイルヒーターと湯たんぽで凌げるし。

次男が帰ってきたから、事情を説明して「お湯かけて融かして」とお願いする。窓から屋根に出るのだって大変なんだもん。

次男「待ってれば融けるよ」
という。
「寒くても待ってるほうがいいの?」
「うん」

まあ、翌日は少し寒波がゆるみ、零下ではなくなる予報。待ってれば数日後には融けるだろう。でも、寒いし、ボイラー動かないとお湯も出ないけどねえ。

長男にメッセージで事情を伝える。
長男「まあ、いつかは融けるよね。」

なんとかトラブル解決しなきゃ・・・と、窓によじのぼって屋根にまで出た私と、「待ってればいい」という息子たちの違い。世代の違いだろうか。イギリス育ちのせいだろうか。違いすぎて気が抜けて笑える。

私も、「息子たちがいいなら、ま、いっかー」と、湯たんぽかかえて、早々にベッドにもぐりこむ。


極寒の地だったら、ちゃんと対策してあるから、たかだかマイナス5℃でこんなことは起こらない。でも中途半端に寒いイギリス。中途半端な工事や耐寒対策で、寒くなるとボイラー故障が頻発してプラマー(配管工)が大忙しになる。プラマーは年中忙しくてなかなか来てもらえないけど、こんなときにはまず捕まらない。

だいたい、マイナスになるのも珍しくないイギリスの地で、パイプを裸のまま屋外に出しておくこと自体、おかしいよね。でもそれもすごくイギリスっぽい。トラブルが起きても当然なことをしておいて、トラブルが頻発する。

冬のボイラー故障に備えて、優先的に修理してもらえる有料プログラムがあったりする。そんなことより、壊れない対策に力を注げばいいのになあ。

ああ、壊れた方がプラマーは稼げるのか・・・。

日本にいたときだったら、借家だから管理会社がちゃんと防寒対策工事してくれないと!・・・って思ってたと思う。でも、イギリスに慣れていると、まあ、仕方ないか、自分でなんとかすれば・・って思う。頼みたい担当者や工事の人は、なかなか対応してくれないから、そんなもんか、とも思う。


そうそう、年末にもトラブルがあった。リビングルームの天井の埋め込み式の照明から水滴がポトポト・・・。汗

ちょうどその上にはシャワーがあり、息子がシャワーを浴びていた。

シャワーで水が漏れてる・・・

管理会社に速攻で連絡する。クリスマス前だから、まあ。こないよね・・・と、最初からすぐに来てもらえるとは期待していない。結局、来てくれたのは2週間後。

プラマー、シャワーのところを一瞥して、「タイルにヒビが入っていることが水漏れの原因だね」「タイル全部張り替えないとね」という。そして「これはプラマーじゃなくてハンディマンの仕事。僕はできないから、とにかく報告しておくよ」と。

私「ありがとう。でも、じゃあ、タイル直してもらうまで、どうしたらいい? このままシャワー使ったら悪化するよね?」と聞くと
「できるだけ水使わずにシャワー浴びて」
「はあ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

水漏れ発生からプラマーがくるまでに2週間。プラマーが来てから2週間経過。未だ何も起こらず、改善されないまま。

問題は小さいうちに対処しておいたほうがいいと思うけどなあ。水漏れ、酷くなったらダメージ大きいよ。私の持ち家だったら速攻で対処するよなあ。

・・・なんて思いながら、だましだましシャワーを使う日々。


トラブルでいちいち目くじらたててられない。
笑いのネタとして傍観しながら楽しんでます。
まだ、ボイラー復活してなくて寒いけど。苦笑

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