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日本でシュタイナー教育というと、どんなイメージでしょう? 

シュタイナー学校に来る子たちはいろいろ。優等生、平均値的な子、学習障害や特性のある子、不登校の子・・・さまざまです。

つまり、シュタイナー学校(教育)って、学校のお勉強の成績でみると、すごい優等生から、読み書きでつまづく子、障がいがあってマンツーマンの補助教員がつく子までいろいろいるわけです。

それは、一人一人を見てその特性を伸ばすことができる教育だから。画一化された点数で子どもを評価するのではなく、子どもの在り方を見ているから。子どもひとりひとり、人間一人ひとりに適正もあり、成長のスピードも違っていることを見て、点数じゃなくて人間を見ている教育だから。

シュタイナー学校って、国算理社、外国語のようなアカデミックな教科も学ぶけれど、芸術科目に力を入れています。音楽、工芸、美術、手仕事、演劇など。

試験勉強はやらないから、いい大学へ入れず、お勉強できなくても才能があるから芸術系が多い。個性がありすぎて社会にフィットしないから、大学へ行かない子もいる・・・なんて思われているかもしれません。

高校卒業した後、芸術系に進む子も多いです。でも、進路はほんとさまざま。大学へ行かずに、別の進路をとる子も多いです。

偏差値の高い大学だからいい、大学へ入れないからダメ・・・というような考えがありません。それぞれの人生に一番大切な道を歩んでいけばいいから。

だから、シュタイナー学校は「エリート学校です!」とは宣伝しません。「学業優秀な生徒がいます!」とも特に公言しません。

でもね・・・

たとえば・・・イギリスのシュタイナー高校を卒業するのは、せいぜい1年に100人そこそこくらいの数だと思いますが、毎年、必ず「世界ランキングTOP10」に入るような大学へ進学する子がいるわけです。(ちなみに東大で世界ランキング50位くらい。)

そのほとんどが小中学校は、テストなしで育ってきています。高校生になって、テスト対策をするシュタイナー学校もあるけど、学校生活の多くをテストとは関係ないシュタイナーのカリキュラムで学んでいるのです。つまり、一般の学校の生徒たちに比べたら、テスト勉強にかけている時間はむちゃくちゃ少ない。その分、シュタイナーのカリキュラムでのびのびと、深く学んでいるのです。

テストが目的の「訓練」に時間を使わず、学ぶこと、成長することそのものが喜びと思えるような学校生活を送るから、人間としての力が備わっています。勉強も、考える力も、感じる力も、ものを作り出す力も、行動する力も。

その基盤があるから、何があっても、その力でのりきっていけるのです。

その基盤があるから、入試対策だって、他の一般の教育を受けている子たちよりずっと少ない時間で達成できるし。

そしてね、シュタイナー学校で育った子たちは、大学へ行ってからの評価がむちゃくちゃ高い。「言われたことをきちんとやる」だけの子たちじゃないから。

シュタイナー教育ってみんなのもの。幅広く対応できるけど、エリート予備軍みたいな子たちが、シュタイナー教育で身につけるものはとてつもない、と思う。

そういう人材が増えると、世界が変わっていくと思うのです。

もちろん
いい方向へ。






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