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2023年下半期 今までできなかったことをやってみた

2023年、どんな年でしたか?

私の2023年の大きなできごとといえば、20年ほど一緒に生活を共にしてきた夫と別居したことがダントツ一位に違いない。

別れてからのこの半年、なんだったんだろう・・・と振り返ってみたら、「自分を取り戻す」という言葉が浮かんできた。

20年しみついた、「家族が大事」「家族優先」の意識は、自分の正直な「やりたい」を隠してしまう。「やりたい」と思う気持ちにも気づかなかったりする。20年、自分の声を押し殺してきたことが、習慣になってしまっていた。

だから、7月に自由になったとき、まずは、自分が何をやりたいか、自分の心が何を求めているか、自分に探りを入れることから始まった。

環境や状況は自由になったけど、自分の心を自由に解き放つのは自分自身。とにかく、ちょっとでも「いいな」と感じたことをすぐにやってみるようにした。

小さいことでも。いや、小さなことだからこそ!



例えば・・・

「好きな物を食べる」


夫が認めなかったものを食べてみよう!・・・って思った。何があるかなーーー、食べたことがないもの、食べられなかったもの、食べてみたいもの・・・。

で、気づいたのは・・・2004年からイギリスに住んでいて、イギリス料理ってほとんど食べてない!・・・ってこと。

フィッシュ&チップスはたまに食べる。グロスターに住んでいた頃、家の近くにあったパブが、結構美味しいイギリス料理を出してくれたので、そこでいくつかは食べた。エールパイとかハンターズチキンとか。イギリスに来る前から、シェパーズパイは好きで作っていたけど、外で食べたことはない。

サンデーローストも食べに行ったことないし、定番みたいなソーセージロールとかポークパイとか、フィッシュパイとか、パスティ・・・とか・・・・全然食べずにイギリス暮らし。

まあ、夫が認めないものは、嫌な顔をされてまで食べたくないので、食べないままきてしまった・・・というだけのこと。

でも、私は色々試してみたいんです。逆に、夫は、知っている物にしか手を出さない。ダメだと思い込んでいる物は絶対拒否するひと。

今、絶対夫が顔をしかめるようなソーセージロールを、なんのストレスもなく食べる幸せ。わーい。笑

ジャンクだけど、まあまあ美味しいじゃない。自分で手作りしたらもっと美味しいけど、こういうの、ちょっとジャンクなところが美味しいのかも。

ポークパイはちょっとなあ。あまりにも肉肉しい。笑 

まあ、イギリス料理をいろいろ食べて、結論として「大好き」になるものはそんなにない。(笑)やっぱりイギリスで一番美味しいのはカレーよね、とか思ったりする。

でも、試す前に人にダメ出しされるんじゃなくて、自分で試して「これはもう食べなくていいな」とか「これ、すき」と自分で決めたかったんだなあ、わたし。

「試せばよかったじゃない。」とも思う。
「気にすることないじゃない」という人もいる。

・・・そう。夫にどんな顔をされようと、何を言われようと、自分の好きなようにすればよかった。しなかったのは、自分が決めたこと。夫に強制されたわけじゃない。

でも、嫌な顔をされてまで自分のやりたいことを突き通すか?
たかがソーセージロールごときで。笑

私は、ソーセージロールを食べてみたいという小さな欲求を無視することを選んだ。



そんなわけで、私の心の中にひそむ、今まで未消化だった小さな欲求に耳を傾けて、ひとつひとつその欲する物を叶えてあげる。自分の小さな思いをとことん大事にしてあげる。

欠けていた小さなかけらをつなぎ合わせて、大丈夫だよ、自分に正直でいいんだよ・・・って、自分を取り戻そうとしていた気がする。

そんな2023年下半期。


「満たされている」感覚が、じわじわ感じられる年の瀬です。




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