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9歳で教師になると決めた私が、行き着いた先がシュタイナー教育だった。日本での高校教師の仕事や、学習塾の経営をやめ、カリフォルニアへ留学してシュタイナー教員資格をとった。その後イギリスでシュタイナー教師になったけど、せっかくなった教師を辞める決断をした。

それは、シュタイナー学校ではない場所が私の力を発揮する場所だと思ったから。

理由1:シュタイナー学校以外の場所へシュタイナー教育を

日本の学校で苦しんでいる子どもたちを見て、この子達にいい教育を届けたいと思ったのがシュタイナー教育を学んだきっかけ。だから、シュタイナー学校ではない場所にいって、シュタイナー教育を伝えていかなければ、と思った。それが辞めた理由のひとつ。

理由2:疲れ果てた教師たち

私が教えた学校では、同僚の教師たちが疲れ果てていた。みんな、意欲的に教師をしているのだけど、とにかく疲れていた。過労で倒れたりする先生も多く。シュタイナー学校は素晴らしいけれど、教師が無理しすぎていて、歪みが出ていると感じた。

もちろんこれは、国によっても違うし、学校によっても違う。先生の個人的な状況によっても違う。今まで7校のシュタイナー学校に関わってきたけれど、私が教えた学校が、今まで経験したシュタイナー学校の中でも一番、顕著だったように思う・・・。

私が出会ったシュタイナー学校の同僚たちは、みんな、学校の仕事を誇りをもって、とても精力的に、頑張っていて、教えることが生き甲斐だったのは間違いがない。でも、どこかバランスが崩れていた。忙しすぎるというのもひとつ。お給料も少なかったから、生活苦だったというのもひとつ。

私は、子どもたちに幸せになってもらいたい。子どもたちに幸せになってもらうためには、大人が幸せに生きる姿を見せることがとても大切だと思っている。

私は疲れ果てた教師・母親にはなりたくない。私は、やりがいのある仕事をして、ちゃんと経済的にも満足できる収入を得たいし、健康上も健やかな暮らしをしたい。公私共に充実して生き生きとしている姿を、我が子たちに見せたい。



私自身は、シュタイナー学校を離れたけれど、シュタイナー教育はやっぱり素晴らしいと思う。運営の仕方は改善点がいっぱいあるけれど、あの教育で、いい運営ができれば最強と思う。

だから、シュタイナー学校が、もっと経済的にうまくいく運営ができるようになってくれることを心から望んでいるし、応援している。

そして、シュタイナー学校以外のところでもシュタイナー教育を・・・というのは、私のライフワークだとも思っている。


シュタイナー学校を辞めた後は、e-waldorf を設立し、今は英国法人として自由なシュタイナー教育を行なっている。

今は、ライフワークのために日々働きながら、仕事も、プライベートも、健康上も、いい感じでまわっている。

シュタイナー学校で働くことを辞めるという決断があったからこそ。




#あの選択をしたから



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