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ぎゅうぎゅう詰めの同窓会

このごろ毎日長い夢をみる。眠ってばかりいるせいかもしれない。夢は次第に現実から過去に遡って、懐かしい場面や面々が次々と登場する。遠くにいる、故郷のなかなか会えない友人にだっていっぺんに会える。まるでぎゅうぎゅう詰めの同窓会みたいに。

高校3年の夏を過ぎてから、みんなで笑ってばかりいたあのころが、学生生活の中で一番楽しかった。休み時間に真剣にゲームをして、授業中にふざけた罰ゲームを決行した。受験勉強の真っ最中だったけれど、そんなことはどうでもよかった。ただ可笑しくて、授業中笑いを噛み殺すのに必死だった。

ひときわ明るくて、いつも皆を笑わせていた友人は、結婚した今も変わらず私達を笑わせてくれる。いつも自然体な彼女は、落ち込んでも、最後には全て笑いとばしてしまう。夫の愚痴も、彼女が話すと笑い話になって、私達は好き勝手につっこみを入れ、そしてまた笑う。

ついつられて笑ってしまう笑顔と、豪快な笑い声。全然似ていないのにお腹が痛くなるほど笑えるモノマネ。時々、彼女に無性に会いたくなる。私を今もずっと、あのころのままの私でいさせてくれる、彼女に。

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