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何がきっかけでステキな出会いがあるかわからないからステキ

こんにちは、GALLUP認定ストレングスコーチの谷口千鶴です。
エフェクチュエーション実践サロン「スナックレモネード」でお手紙係りやいろいろな人がそれぞれの強みを活かして輝く、「しろやぎ・くろやぎ」の代表もしています。

しろやぎ・くろやぎとは?

ビジネススクールの授業の宿題から生まれたチームです。詳しくはこちらを。

なぜ授業の宿題でチームができるのか?

「ビジネススクール」は「ビジネス」の「スクール」なので、いろいろな授業で「起業プランを考える」的宿題がでるのです。とはいえ、普通は「レポートを書いて終わり」です。御商売をやっているような方はご自身のビジネスと宿題を重ねて考えたりもされていたようですが、私のように普通の人はそもそも「起業」なんてものは畏れ多い💦それなのになぜチームができたのか。それは「エフェクチュエ―ション」の授業を受けたからでした。

「エフェクチュエ―ション」は実行理論

「エフェクチュエ―ション」の授業では、プランを「考える」だけではなく、「実際にやってみよう」ということも宿題として出ました。しかもかなり具体的で、「協力をしてくれそうな人に声をかけましょう」という宿題もでるのです。さらに「断られたとき、どうしたか」ということも授業の話題となります。つまり「考えるだけ」、「書くだけ」では通らないのです💦

共感性持ちの人は自分を高めてくれる人達と一緒にいた方が絶対いい

とはいえ、「声をかけた」といって適当にレポートを書くこともできたと思います。しかし私がそうしなかったのは、私の共感性が高めだったからだと思います。周りのお友達が本気で動きまくっている様子をみて、「私もそうしたい」と思いました。たとえば、後にスナックレモネードを立ち上げることになる、たこ焼きやさんは、「キッチンカーをやる!」と言い出し、キッチンカーの購入に動き出しておられたし、ほとんど話したこともないような人から突然メッセージが飛んできたりもしました。メールには、「エフェクチュエ―ションの授業でご一緒している●●です。自分のビジネスにあなたの協力が欲しいから会ってくれないか」というようなことが書いてあるわけです。たしか3名、いや4名の方から協力依頼のメッセージがありました。話したこともない人から連絡がくるので恐ろしくなってしまい、はじめは固まっていたのですが、次第に彼らの熱心さに共感してしまい、「私も何かしなくっちゃ」と思うようになりました。それで、できたのが「しろやぎ・くろやぎ」なのです。

できることからはじめる

宿題の成果が「しろやぎ・くろやぎ」になったのは、私の性格のせいです。私は、他の同期の方のように、知らない人に声をかけるようなことは出来ませんでした。そこで、定期的におしゃべり会をしていたデザイナーのかこちゃんに相談したのです。
なぜ、かこちゃんに連絡したのかというと、かこちゃんは、「エフェクチュエ―ション」の授業で、私がピックアップした「手中の鳥」の1羽だったからです。
エフェクチュエ―ションの授業では、まず最初に、「手中の鳥」を書き出していきます。「手中の鳥」は、「私は誰か」「私は何を知っているか」「私は誰を知っているか」という項目にそって書き出してしていきます。

「私は誰か」とは、文字通り私自身のことで、価値観やアイデンティティーも含めて、自分自身について洗い出します。「私は何を知っているか」は、自分が受けてきた教育や学んできた知識を書きます。そして最後が「私は誰を知っているか」です。

私は、この「私は誰を知っているか」にいろいろな人を書きました。大学で働く友人、作家をしている人、会社を立ち上げた方。その中に、地方に住んでいるけれど、東京の人以上に力がある女性たちをあげました。このような人達がいることは、転勤族の妻として10年以上全国を点々としていたので知っていました。

かこちゃんは、九州の山奥(失敬)にお住まいですが、ワードプレスの本「WordPress3.8対応これならつくれる!おしゃれなホームページ 単行本」も2014年に出されるくらい才能がある人でした。私は、彼女がある作家さんの本のデザインをしていることから知り合いとなりました。

そこで、「エフェクチュエ―ション」の授業の時期、かこちゃんに、自分自身のビジネスプランというか着想を話してみたのです。今となっては何をどう伝えたのかすっかり忘れてしまったのですが、「手頃な価格で才能をある人のサポートがしたい」そんな趣旨だったと思います。

かこちゃんのサイト

すると、かこちゃんが、「あーいいですね、やりましょうか」というのです。まるでためらわずに。あまりに気軽に言ってくれるので、伝えた私のほうが「え?」となったくらいです。後々考えると、デザイナーのかこちゃんはエフェクチュエーターだったのだと思います。

ひとまずプランと屋号だけ考えました。

「やりましょうか~」といったものの、お客さんは誰もいないので、ひとまずプランと屋号だけ考えました。2人では忙しくなった時に困るから(お客さんもいないのにすごい自信)ミホさんも誘うことにしました。ミホさんはかこちゃんが才能を認めるデザイナーさんです。

「しろやぎ・くろやぎ」の手仕事

こんな風に、なんとも適当なスタートでしたが、大きな投資もなく、手持ちのモノだけで始められたことは、我ながらエフェクチュアルだと思います。そもそも無理をしていないので、うまくいかないこともありはしますが、私たちのペースでコツコツやれています。その結果、ときどきお声がかかるようになりました。

たとえばこちらのサイトもそうです。最近リリースした「新改法子」さんのオフィシャルサイトです。

新改さんは、スナックレモネードのメンバーですが、ある日突然サイトの依頼をしてくださいました。値段も何も聞かずに私たちにお願いしたいと言ってくださいました。そこで、私(谷口千鶴)のサイトをベースにした形を提案しました。一からオリジナルでデザインすると、ものすごく高くなりますので💦今は、スナックレモネードの店主のページをミホちゃんに作ってもらっています。こちらも愉しみ♡

思いがけなく初めてのお客様!

さて、はじめてのお客様は、思いかけないところからやってきました。
それは、「しろやぎ・くろやぎ」を作った直後、私が京都大学のオープンセミナーに呼ばれた時のことです。

このセミナーはとんでもないもので、私にエフェクチュエ―ションを教えてくださった吉田満梨先生、オムロンヘルスケアの竹林一さん(し~さん)、京大インターナショナルの赤城 賀奈子さんというものすごすぎるメンバーでがそろって登壇し、参加者も522人というものでした。ちなみに私は、日本で当時ここ(関学)にしかない「エフェクチュエ―ション」の授業を修了した学生という立場で呼ばれました。

吉田先生の授業が唯一無二だったことは認めますが、このセミナーに私が呼ばれることは不思議でしかありませんでした。同期も皆さんびっくりしていたと思います。なにせ、国内MBAとはいえ、MBAなのです。会社の社長や大企業のエリートサラリーマンがうようよいるわけです。自分で言うのも寂しいですが、つまり私は地味すぎました💦 せめて20代女子などであれば、きらきらもするでしょうけど。
「なぜに私?」という疑問は、私自身が抑えきれず(笑)そのまま運営の方にお伝えしました。すると運営の方がビックリするようなことをおっしゃるのです。

「谷口さんは、普通の人だからいいなと思った」

運営サイドの方は、「すごい人がすごいのは、まあ当たり前なので」と言いながら、「谷口さんは、普通の人だから、いいなと思った」と言っていただけました。普通の人でもエフェクチュエ―ションがあれば、進むことができることを知らせたいね、と。そうなのです。エフェクチュエ―ションの一番素晴らしいところは、「普通の人」が「シリアルアントレプレナーのように」考えたり振舞えたりするところなのです。なるほどそれならば、「確かに私が適任です」と、お引き受けしました。

それからもう一つ、私がお引き受けすれば、楽しすぎたエフェクチュエ―ションの授業を幅広く伝えるチャンスだとも思いました。私がお断わりすれば、おそらく別の学生が選ばれたはずですが、そうなった時、多分その方は、ご自身のビジネスプラン「だけ」をお話になるはずです。与えられた時間は10分程度しかありませんでしたから、自分がこの授業を受けて何をしたか、どのような結果を生んだか、そんな話になるはずです。けれど私なら、いろいろな方の紹介ができると思いました。実際、いただいた10分程度の時間に、飲食店経営者の方の事例、予備校経営者の方の事例、島で新しいビジネスを始めた方の事例など、関学エフェクチュエーション2021で起こった新規ビジネスをできるだけ盛り込みました。

その中に「しろやぎ・くろやぎ」もささやかに入れました。吉田先生に、「谷口さんご自身のことも入れてください」と念押しをされたからです。ですから、「しろやぎ・くろやぎ」について話をした時間は30秒くらいだったと思いますが、その「ささやか」な情報を見たという方がお申込みをくださったのです!!とても素敵な音楽ホールの方で、わざわざ私たちを検索してくださって!!これで私たちのビジネスはスタートしました。ちなみに、こちらのお客様とは、一年たった今もお付き合いが続いています。

着想だけでスタートして良い

ほぼ思い付きではじまった「しろやぎ・くろやぎ」ですが、やってみて本当に良かったと思います。この日の思い付きがなければ、音楽ホールのお客様や、先述した新改さんのような素敵な方のお手伝いはできなかったからです。

ご覧いただけるとわかりますが、新改さんは、コロナ時代に必要な感染のエキスパート。この方の存在を世界に知らせることができただけでも素晴らしいこと。エフェクチュエ―ションで言うクレージーキルトです!!ちなみに新改さんに私たちを紹介してくださったのは、私が修論を書くときにインタビューをさせていただいたエフェクチュエーターのお1人とか。ご縁はどこからどうつながるかわかりません。


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