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同じことをやって通報された男と感謝された男

京都市伏見区醍醐エリアで「プラスホーム」を日本一変な不動産屋にすると宣言した男かやまです。

プラスホームを起こして約8年。
かつて不動産屋に勤めていたとは言え、ボクは10年ほど業界を離れていました。そのブランクを埋めずに不動産屋プラスホームを起ち上げました。
不動産業という怪物たちが渦巻く世界で10年ほどブランクのあるボクが立ち向かうためには人と違うことをやらなければと勘違いをし、今まで色んなことをやっては撃沈してきました。
「人と違う事を探すのではなく自分のやりたいことやることが大切」という事にようやく気付けたのは最近のこと。
そのあたりのことはまたどこかで書くとして、今回は次回「プラスなマルシェ」というイベントの開催を約一か月後(6月18日)に控え、もう一度自分の頭の中を整理する意味で前回のマルシェ「プラスなフェス」を振り返っていこうかと思います。


ボクは伏見区の醍醐エリアでビジネスを起ち上げましたが、同時にこの醍醐エリアに住んでもいます。

ビジネスを行う町であり、住む町であるここを楽しい町にしたいと思うようになり、色んなことをやってきました。


色んなことをやり、撃沈していく中で少しずつ見え始めたのが、ボクは人と人を繋げる事、交流することが好きで笑顔になってもらい、自分も笑顔になることが好きである。という事だった。

いつの頃からか人が何気なく立ち寄れることのできる場所を作りたい。と思うようになった。

友人の取り組みをパクるヒントに、近くの大きな公園に「かやまの休憩室」という憩いの場を作ろうと考えた。
公園に立ち寄る人たちと何気ない会話を楽しみ、交流を深めるため、ドリンクをふるまおうと考えた。
許可を得るため、公園事務所などに行き「何のためにやるんですか?」と意味を問われ、一生懸命説明はしたが、全く意図は伝わらなかった。ただ、許可は得ることができたので早速告知をし、開催した。

が、全く誰も来なかった。厳密には一度目は友達が来てくれた。その後は誰も来ず、ボクから公園に来る人たちに声をかけていった。
が、全く人は集まらず、数回開催したときにどうやら通報が入ったらしく、役所の方がやってきた。

役所の方「許可は得てますか?」
かやま「得てます」
役所の方「申し訳ないですが怪しい人がいると通報が入ってます」
かやま「・・・」
役所の方「看板や机は出さないでもらえますか?」
かやま「それ、余計に怪しくなりませんか?」
役所の方「・・・」
かやま「こういうことやってはいけませんか?」
役所の方「想いは素晴らしいですが・・・」

確かこんなやりとりだったか、役所の方も答えが出せるわけもなく、その方を困らせるためにやってるわけではないので、ボクは退散した。
そして、二度とやることはなかった。

今思うとボクは何も気づいていなかったのだろう。
ボク自身がすぐに不信を抱き、疑いの色眼鏡で物事を見るクセに人は自分のことを信じてくれるとでも思っていたのだろう。
どこかで、自分のやることは正解、自分はこんなにいいことをやっているんだという傲慢さ、自分は信じてもらえるという慢心やおごりがあったのだろう。
何も気づかず、なぜだという思いを抱き、やめた。

ただ、諦めたわけではなかった。
むしろ想いは強まった。

数年来の想いと行動の積み重ねが、先日開催した「プラスなフェス」だった。


以前開催した「かやまの休憩室」と想いは同じ。やる目的も、やってることもそれほど大きくは変わってない。憩いの場であり、交流の場を作りたい。それだけだった。
ただ、今回はたくさんの人たちから感謝された。友人たちだけでなく、全く知らない人たちからも。

あの時と今回で何が違うのか。

あの時と違って、ボクには想いをカタチにする場所ができた。どこかの場所を使うのではなく、ボクの想いの覚悟のほどを知ってもらう場所が。

ただ、それより何より「かやまの休憩室」との大きな違いが人にお願いする、人を頼る、という事だった。

今回、開催宣言はだいぶ前からしてました。
自分の中で、移転以上に大きな事として見ていたのが、この「プラスなフェス」開催。自分の中ではこのイベントを開催するために移転した、と言っても言い過ぎではありません。
自分一人でやろうとせず、たくさんの人に巻き込まれてもらいました。

テーマは「祭り」や「商店街」。
昔のお祭りや商店街のようにお店の人もお客さんもごちゃまぜで境界線のない世界を作りたかった。もちろんお店同士の境界線も取っ払いたかった。ボクの今までの友達の中でもそのあたりのことをわかってくれているであろう人に出店してもらいました。
それと内輪ノリで終わらないために新しく知り合った人たち、新しくチャレンジする人たちにも積極的に出店してもらいました。
自分はこんなことがしたいという想いを伝えて。

自分なりにもっともっとごちゃまぜに境界線を取っ払うことができたのになぁと反省しているところはありますが、たくさんの人に楽しかった、またやってほしいと言ってもらえ、ありがとうと感謝してもらいました。

みんなが楽しめる居場所を作ることは不可能。
でも、自分以外の誰かに楽しんでもらう居場所を作る事は可能。そして自分以外の人に楽しんでもらいたいなら自分以外の人たちに協力してもらうことが絶対大事。
そんなことに気づかせてもらえました。


これからも開催していくにあたり、ボクの中でハッキリとしたコンセプトができました。それが
「醍醐と全国を繋ぐ優しい商店街」

ボクは醍醐という街を楽しくしたい。
そして、いずれは醍醐という街に住んでみたいという人を増やしていきたい。そのためにこの街を知ってもらう事。この街に楽しみを見つける事。この街に楽しみを作る事。

これからドンドン仕掛けていきます!できるだけ通報はされないように。


「プラスなマルシェ」
~今度はプラスホームに癒しの商店街ができちゃった~

日時:6月18日(土)10:00~17:00
場所:プラスホーム(京都市伏見区醍醐僧尊坊町1-50)


出店者情報(変更の場合もあります)

・和歌山のフルーツスムージー(cafe Relier)
・猫モチーフ雑貨(akaNe4cats)
・アーユルヴェーダ式ヘッドスパとお菓子(ラサ―ヤナ工房)
・シミケア(Quilalino)
・アクセサリーのワークショップ(Salyu the Nina)
・耳つぼダイエット(Kohaku)
・バスボム作り(ioharu)
・なおさんのココナッツオイルカレールゥ作り
・ハンドマッサージ(Blue Papillon)
・オリジナルよもぎパック(pupil lino)
・福ちゃんの熟成黒にんにく
・タロット占いと天然石アクセサリー(improve)

ぜひボクやお店の人たちと一緒に楽しんでください!

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