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新しい高等教育ー42Tokyoを知る5つのポイント

フランス発のエンジニア教育機関の42が東京に来ました。

これが、高等教育=大学の形を変える大きな変革だと私は思ってます。そこで42Tokyoとはなんぞや、というポイントを5選してみた

1.学校としてのコンセプト、学びの形

沢山の記事があるが事務局長の長谷川さんのこちらのインタビューがわかりやすい。キーワードとしてはピアラーニング:対話をとおして学習者同士が互いの力を発揮し協力して学ぶ学習方法、PBL(Project Based Learning)「課題解決型学習」自ら問題を発見し解決する能力を養うことを目的、ピアツーピア学習(マッチングした生徒に自分の課題とコードを1行ずつ説明して、それを相手が理解し、コードが動いたら、課題が終了という流れ)エンジニアとしてのライフスタイル(教え合い、学び合う学習方法を通じ、滑らかに社会に接続する学生を育成ってなところです。(ちなみにこのインタビュー記事は大学生が書いてるよ、すごいわ....!)

2.特殊な入学試験Piscine(ピシン)について

公式ページによると「Piscine(ピシン)は4週間続く42 Tokyoの入学試験です。オンラインテストに合格した入学候補者は、42 Tokyoのキャンパスで4週間、全員がキャンパスに集まってPiscineを受験します。」ということです。1月、2月、3月の3回にわけて、それぞれ300人余=今年度は合計900名ほどがこの試験を受けます。過酷なことで知られるこの試験、完走者(最後までやりきる)は7割、うち合格者は3割くらいらしいです。つまり4月の段階で42Tokyoの学生として残っているのは300人という感じです。(基準は全世界共通の絶対的な基準らしいですが、こういったサービスに最初に応募する方々はものすごく感度が高くやる気に溢れているだろうことを鑑み、少し割合は高くなるだろうと私は予測)このPiscineが何かの解説記事はこちらが詳しかった。https://impsbl.hatenablog.jp/entry/2017Piscine42SV

ただしネタバレになるとPiscineの真の意味がない=学ぶことが少なく自分のためにならない、ので、事前にこういった資料はあるものの、それを読むかは、受検者の皆様は考えたほうがいいかと思います。何も事前情報がないところでもがき苦しむことで得られるものをわざわざ失うことはないと思うからです。公式情報だけで、あとは体調を万全にして当日ワクワクして向かう、これが正しい姿かと。

3.通うメリット、卒業後の進路

圧倒的に情報量が多く、英語が読めればわかるのがシリコンバレー校のWebsite。https://www.42.us.org 

LinkdinとかGoogleにエンジニア就職を果たしている卒業生たちとの交流会の様子とかhttps://www.42.us.org/alumni-dev-panel-fall-2019/

特に私が嬉しいと思うのが、Tech業界で働く女性特集。女性エンジニアの地位向上のため、特に賃金ギャップを埋める交渉術がテーマのこのパネルディスカッション、いいですね〜こういった社会的意義があることをしっかりやっていることにすごく好感を持ちます。

https://www.42.us.org/women-in-tech-week-2019-part-one/

日本人の女性卒業生もいらっしゃるようです。Hazuki Miyakeさんhttps://www.42.us.org/hazuki-miyake/

女性イベントの様子はこんな感じ


またコーディング初心者でも挑戦できるクイズhttp://ftzzle.42.us.org/index.htmlとかもプログラムの一部が体感できて面白い。

4. 大学生にとっての42は絶好の研鑽の場

42Tokyoもシリコンバレ−校やパリ校への転校もできる様子。国際的なキャリアを積むための入り口としてPiscineを東京で受けておく、これはダブルスクール、またはギャップイヤー、留学の新しい準備の形だと思います。東京校でのPiscineは毎年1−3月に行われると私は踏んでいるので、次の機会は来年の11月ごろの募集でしょう。私がもし高校3年で大学に推薦合格していたら、もしくは大学生だったら絶対ダメ元で応募するな。だいたい日本の大学って2月3月は大学が休みなことも多いから、必死でそこで1ヶ月間Piscineをして、もしPiscineに合格したら、4月からは大学と両立しながら42に通い続けて、夏休みにはシリコンバレー校に行ってきて、また10月からは大学と両立しながらやっていけば、フツーに理系大学の留学するのと同じこと=いや、よりグローバルキャリアに近い将来が開ける気がする。

5.世界中の42のネットワーク

フランスパリで始まった42について、日本語のWikipediaにはこんだけの情報しか無いがhttps://ja.wikipedia.org/wiki/42_(学校)

英語のWikipediaにはこんなに詳しく載っているので、そちらを読みましょう。(なんでも英語でググる癖をつけとくととても役立ちます)

https://en.wikipedia.org/wiki/42_(school)

それによると、こんなにたくさん「姉妹校」があるぞ

Codecool  (Hungary - created in 2014)

WeThinkCode (South Africa - created in 2016)

ACADEMY+PLUS (Romania - created in 2014)

UNIT Factory(Kyiv, Ukraine - created in 2016): 

Le 101 (Lyon, France - created in 2017)

19 (Brussels, Belgium - created in 2018)

CODAM[23] (Amsterdam, The Netherlands - created in 2018): 

1337

21

Hive

42 Madrid (Madrid, Spain - created in 2019)

42 Sao Paulo (Sao Paulo, Brazil - created in 2019)

42 RIO (Rio de Janeiro, Brazil - created in 2019)

42 Seoul (Seoul, South Korea - created in 2019)


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