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興味を原動力に。夢中で駆け上がったキャリア【カヤックボンドではたらく #03】

今回はカヤックボンド唯一のエキスパートとして活躍する松本さんにインタビューしました!
松本さんが考えるエキスパートとしての役割や、これからチャレンジしたい取り組みについて聞いてみました。

松本 烈(まつもと たけし)さん
職能:エキスパート
所属:デジタルクリエイティブ事業部 デベロップマネジメント部

 サーバーサイドエンジニアとして新卒入社。学生時代からの個人開発で培った経験を活かしながら活躍し、エキスパートに昇進。現在は自身も開発を行いながら複数案件で技術的なフォローを行い、品質担保や技術力向上に取り組んでいる。

がむしゃらに駆け上がった新卒からのキャリア

——いつ頃からエンジニアに目覚めたんですか?

高校3年生の時に「マインクラフト」でよく遊んでいたんですよ。そのサーバーを自分で立てたことがあって、それが楽しくてサーバーサイドエンジニアいいなと思いました。好きなものにチャレンジしていくことで、自分の進む道が見えたんだと思います。

でも振り返ってみると、小学生くらいからものづくりが好きでした。小中学校でHTMLでサイトつくる情報系の授業があって、楽しかったのを覚えています。その時に友達に「すごい!」と褒めてもらえたんですよ。この成功体験がものづくりの原点で、今に続いているような気がします。


——松本さんは新卒から入社して4年3ヶ月ですよね。いまはエキスパートという役職で、入社時の1等級から6等級まで、スピード昇格でしたよね。

そうですね。僕が入社した当時は、今よりも社員数も少なくて案件規模も小さい会社でした。だから頼りにされている分、頑張ればちゃんと評価してもらえるだろうなとは思っていました。

けど、正直自分でもここまで速いペースで昇格するとは思っていませんでした。

「こんなに早くから、こんな重要なタスクを任されて大丈夫だろうか。」と思うこともありましたけど、任された限りはベストを尽くすのが僕の務めです。自分なりに精一杯やってきたという自負はあります。

——経験年数に関係なく、実力とその頑張りが評価された結果が今のエキスパートという役職なんですね。


 カヤックボンドの人事考課のしくみ

※2023年9月 公開

①自己PR②勤怠③360度評価④業績評価の4点からなる多角的な評価基準をベ-スとしています。コンピテンシーなどを定め、理想とする行動指針や成長を目的に評価基準が設定されています。

獲得した学びを、実践で落とし込むプロセス

——松本さんが評価されているもう一つの理由として、人事考課での自己学習のアピールがあると言うことですが、具体的にはどのようなことをアピールしているんですか?

自己PRとして自己学習についてアピールする欄があるので、毎回なにかしらの個人開発の実績を記載しています。
今までにUnityを使用してVRChatで使える動画リクエスターを開発したり、いろんなものをつくってきました。


——どういうきっかけで個人開発をするようになったのですか?

個人的な興味だったり『つくりたい』と思うものがあれば、つくっちゃいます。

例えば、今まで利用していた音ゲーのサービスが終了してしまう…。じゃあ自分でつくっちゃおう!みたいな感じです。

あとは「このサービスをつくったらユーザーに喜ばれるかも」とか、純粋に興味が湧くものをつくっています。「人に使われるサービス=良いもの」だと思うので、そういうものをつくることが自分自身の開発へのモチベーションにもなっています。

——エキスパートって忙しそうですけど個人開発の時間はあるんですか? 

どれもバラバラなんですけど、GWなどのまとめて時間の取れる長期休暇を全て製作期間にあてたり、逆に2時間でつくると決めてつくるものもあります。
最近は平日でもテレワークの日があるので、時間を捻出しやすいですね。

——なるほど。時間のやりくりが大事ですね。松本さんの高い技術力はそれらの個人開発で培われたのでしょうか?

いえ、個人開発だけではないです。やっぱりベースとなるのは実務での経験です。

技術力を上げるためには
個人の自由な実践、別視点で気づいた点をさらに業務に生かす
という循環プロセスが大事だと思っています。

例えば、業務では部分的な領域しか担当できないとします。でも、個人開発だと全領域を自分でやる必要が出てきます。なので、プロジェクト全体を再現するように個人開発を行うことで、経験値を上げることが出来ます。

さらに、プロジェクト全体を俯瞰して見る機会にもなるので、新しいプロジェクトがスタートしたときに「ああ、ここらへんで詰まるんだろうな」みたいなポイントも何となく分かるようになってきます。

なので最近は、後輩もきっとここで転ぶだろうな、と。転ぶのを待っている時もありますね(笑)
転ぶ経験をしないと、身にならないことも知っているので。


エキスパートとしての役割

——なぜ自分がエキスパートの役割を任されたと思いますか?
 
必要とされる技術がある事は大前提として、それ以外にはコミュニケーション能力の高さでしょうか。
エンジニアにしてはよく喋る性格ですし、周りを巻き込む力、発信力などを含め、なんかこいつになら任せられそうと雰囲気的に判断されたのかもしれません。(笑)


——エキスパートにはどういった能力が求められますか?

大きく分けて「アウトプット」と「品質の担保」の2つの要素があると思っています。

プロジェクト内でのアウトプットはカヤックボンドのエンジニアはみんな出来ています。
そこから更に、プロジェクトを越えた全社・社外へのアウトプットをしていくことがエキスパートの役割だと考えています。情報発信はすごく重要なので、今後も力を入れていきます。

品質の担保については、特にプロジェクトのスタートアップ部分を支えることに重点を置いています。それぞれのプロジェクトの担当者がスムーズに開発を軌道に乗せられるように、プロジェクトに共通するセオリー的な部分のアドバイスを行っています。

一部のチェックの自動化など、エンジニアの意識・力量に依存しない最低限の品質を担保する仕組みづくりのため、導入を進めました。
チェック・レビューを行う側のエンジニアの負荷軽減にもつながりますし、自動化への取り組みは随時提案しています。

自動化以外にも様々な方面で品質担保に関する提案をしていますが、どの取り組みもマネージャー陣に提案すれば「やっていいよ」とすぐに承認してもらえるので、とてもやりやすい環境です。

エキスパートとしての、これからのチャレンジ

——たくさんのチャレンジをしている松本さんですが、このほかにも個人的にチャレンジしていることもあるんですか?

もちろん、ありますよ!

——どんなチャレンジですか?

まずは仲間が快適に開発できるような環境を整えること。

自分の環境は自分専用だから、壊してしまっても大丈夫。といった失敗を恐れることのないローカル環境を構築するとか、とにかくエンジニアが心理的にもストレスなく安心して開発できるような環境づくりにチャレンジしていきたいと思っています。
その環境づくりの一環として、社内勉強会も開催しています。

あとは社内への情報発信です。
エンジニアのみんなの刺激になれればと思って、日頃からトレンドには敏感に目を向け、得た情報を社内に向けて発信しています。

そのほかにもエキスパートとなる人材を育成していくことを目標に、技術者MTGも行っています。このMTGではプロジェクト固有の技術や情報を共有しています。ほかのプロジェクトの情報を吸収できる場をつくっていくことで、スキルアップのスピードを加速させる狙いです。

特にインフラのスキルはプロジェクトを1回経験した程度では沁みつかないので、このMTGでたくさんのプロジェクトの話を聞いて、多角的な視座からも吸収してもらうことが重要だと思っています。集合知を得ていってもらう感じですね。


——スペシャリストや、これからエキスパートを目指す人に期待することはありますか?

これから社内活動も活発になる見込みなので、積極的に参加して貰えたら嬉しいですね。

また「自分の案件 + 余力を残す力」をつけてもらえることにも期待しています。

余力を残すためには、自身が抱えているタスクを他の人にも任せられるようになることが大切です。権限もどんどん譲渡していくことで、後輩育成にも自然とつながると思っています。
もちろんこれは自分にも言えることです(笑)。


——松本さんから、伝えておきたいメッセージはありますか?

 エンジニアって「これをつくったら喜ばれた!」という成功体験が大事ですよね。

だから、まずはつくったものを臆せず出してもらいたいと思っています。そのために僕は「出していいっすよ」って、みんなに気軽に発信してもらえる場所を用意することを考えています。

発信することに恐れを持つこともあると思います。ですが、怒られるまではドンドンやっていくくらいの気持ちで、なんでも遠慮せず言い合えるようにしていきたいですよね。そのために僕がみんなの模範になれればいいなと思って日々行動していきたいと思います。

これからカヤックボンドは益々アウトプットが大きくなります!
エンジニア一人一人が気持ち良く開発が出来るように、下地つくりをしていきます!

よろしくお願いします!


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