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日々のテーマ活動が見えるグループを作る ~新規事業創出プログラム運営での気付き~

日頃、"新規事業創出プログラム"の運営に関わっています。このnoteでは、日頃プログラム運営を行う中で「こういうポイントに配慮すると良いかも!」と気付いた内容を備忘録的な意味合いも込めて書いていきます。玉石混交かもしれませんが、何か参考になる部分があったなら幸いです ^^

目次を以下を参照ください♪^^

1.こういうことってありませんか?

新規事業創出プログラムを運営する中で、プログラムに参画する各テーマの推進状況はどうやって把握されていますか?

この点に関して、初期のプログラム運営でつい陥りがちなのが「定期報告会を設けて、その場で各テーマのリーダーから進捗を報告してもらうことで状況を把握する」というスタイルを取ることです。

日頃の仕事の中で、”節目節目で報告を行う”というスタイルが染みついているほど、新規事業創出プログラム運営においても「定期報告会で状況を確認しよう」という方針になりがちな様に思います。

2.ただし、それだと・・・

"定期報告会" そのものを否定する訳ではありません!

ただし「定期報告会"だけ"で」と考えるのは、新規事業検討で起こりがちな以下2点の側面からあまりポジティブではないかもしれません。

①新規事業検討では紆余曲折が伴う

自身のテーマに沿って、現場を調査したり人に話を聞いたりしている内に、テーマの内容は徐々に変化 (Pivot) していきます。ただし、定期報告会のみでその状況を把握するのはとても難しいです。

うっかりすると、事務局から
 「先月から大きく内容が変わってるけどそれはなぜ?」
 「ここの経緯をもう少し詳しく教えて」

みたいな質問が定期報告会で飛び交い、各テーマの今後の活動に向けた話ではなく、過去の話をひたすらに振り返る場になってしまう様に思います。

日頃の仕事は、"【想定したゴール】に向かってに近づいていく" というスタイルの取り組みが多いと思いますが、新規事業検討においては "【想定したゴール】すらも変わる" レベルの紆余曲折が頻発します。

その紆余曲折を捉えようと思った場合、定期報告会では心もとないという訳です ^^;

②紆余曲折過程でバイアスが入りがち

"【想定したゴール】すらも変わる" レベルの紆余曲折が伴う新規事業検討ですが、その紆余曲折の部分を100%推進者だけに任せていると、推進者のバイアス(思考の偏り)に引きずられる形で、

 「え、さすがにそれはちょっと違うんじゃない?^^;」

ということに嵌っていってしまうことがあります。

推進者自身が新規事業検討のプロ/知見がある方であれば、そういうこともないかもしれませんが、「初めて新規事業検討を初めました」という方においては、どうしても取り組みへの想いが前面に出てくる中で、
 👉自分のテーマを後押しする情報ばかり集めてしまったり
 👉得た情報を自分のテーマに都合の良い様に解釈してしまったり
ということが起こりがちです。

例えば、1点目の「自分のテーマを後押しする情報ばかり集めてしまったり」は【確証バイアス】、2点目の「得た情報を自分のテーマに都合の良い様に解釈してしまったり」は【認知的不協和】と呼ばれる人が持つ認知バイアスに基づくものです。

(これらは、人が持っている無自覚に備えているバイバスですので、テーマ推進者を責めてはダメですよ~ ^^ これらのバイアスがある前提で事務局側も取り組まないといけないと思います!)

ただし、定期報告会という場ではその辺りも含めて「前回時点から今回時点までがストーリー立てて報告されてしまう」ことから、このバイアスの影響をどのように受けているか?が見えてきにくいです。

テーマ推進者がもつバイアスに寄り添いながら後押ししてあげようと思った場合、定期報告会では心もとないという訳です  ^^;

3.じゃあ、どうしたら良いの?

タイトルの通りで「日々のテーマが活動が見えるグループを作る」のが望ましいと考えます。ここで言う "日々のテーマ活動が見えるグループ" とは、Teamsグループ や slack などを指しています。

会社等でTeamsが導入されている場合はTeamsグループ、そうでない場合は slackを使うのが良いかなと思います。

ここで作ったグループ上で、日々のテーマ検討のやりとりを行うことで、事務局側も日々行われるテーマの紆余曲折状況に触れることが出来ますし、その中で「少しバイアスが入っているかも?」と思う局面があれば、その場で参考コメントを投げかけることが出来ます!

とは言え、グループを作っただけではテーマ推進者は十分な情報を投下してくれるとは限りませんし、事務局への体裁を気にする形で 結局 "ストーリー的に繋がる内容だけを展開する" ということにもなり兼ねません。いくつかの工夫が必要ですが、この辺りは別のnoteで書いていきたいと思います ^^

事務局工数も無限ではないと思うので「え~、日頃の活動状況までケアする余力はないよ~ ^^;」という方も居るかと思いますが、

グループを作っておき、粗い形でも紆余曲折が残っている"だけ"で、節目節目での報告会の会話を有意義に出来たりもしますので、もし実施されていなかったら試しに一度やってみることをオススメします~♪

(slackについては例えば以下を参照ください ^^)

4.まとめ

このnoteでは「プログラムに参画する各テーマの推進状況はどうやって把握されていますか?」という問いを入り口に、新規事業検討では、
 ①新規事業検討では紆余曲折が伴う
 ②紆余曲折過程でバイアスが入りがち


ということに触れさせて頂きながら、「日々のテーマ活動が見えるグループを作る」ということをオススメさせて頂きました!^^

こんな内容を以下の目次に沿って、定期的に発信していきたいと思うのでもし興味があれば覗いてみてくださいね♪

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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