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初心者の為の花の撮り方その②レンズ編

焦点距離ってなんだろう?
絞りってなんだろう?
焦点距離は、レンズの回転リングを回して全体的に撮るかアップで撮るか、広角か望遠かの変化をつけて写り方を変えていくものです。
絞りは、ピントの合い方を変化させる機能になります。

①ズームリングを24mmの広角側に設定した時
②ズームリングを70mmの望遠側に設定した時

写真①と②は一般的な標準ズームレンズの広角側と望遠側に設定したものです。厳密には70mmの焦点距離は中望遠と呼ばれていて、焦点距離150mm程度を超えると望遠レンズと呼ばれます。

[24-70/4S]と書いてある24が焦点距離24mm、70が70mmを示していて、4は絞りの最小値が4ですよと言う意味で、そのレンズの性能がひと目で分かるようになっています。絞りの最小値が小さければ小さいほどレンズ性能が良いものになります。絞り値はF値とも言います。

③NikonZ5のサブダイヤル
④NikonZ5のメインダイヤル

写真③と④はNikonZ5のメインダイヤルとサブダイヤルです。主に人差し指と親指で操作しやすくなっていて、一般的には絞りとシャッタースピードをそれぞれ変更することが出来ます。

では、それぞれの数値を変更した時にどんな写りの違いがあるか見てみたいと思います。

⑤レンズ焦点距離36mmと70mmの比較


写真⑤は同じ位置からレンズ焦点距離36mmと70mmで撮り比べたものです。
焦点距離の数字が小さい場合が広角で、大きい場合が望遠という事になります。また、背景が狭く、背景のピントのボケが激しいことも分かりますね。この背景が狭くなる現象を圧縮効果と言います。
また背景だけでなく被写体の前も含めた前後のボケ方とピントの合い方の変化を、被写界深度と言います。ボケボケになる場合を「被写界深度が浅い」、全体的にピントが合ってる場合を「被写界深度が深い」と表現します。ちょっと難しいですね。
簡単に言えば絞り値が小さいほどよりボケて、大きいほどハッキリ写るようになります。
最後に絞り値の変化でピントのボケ方など、前後の被写界深度がどう変化するか比較してみましょう。


⑥絞り値(F値)の違いによる被写界深度の変化

絞り値を大きくすると前後のボケがはっきりして、ピントがより広範囲に合って行くことが分かると思います。
絞りF 14から大きくすると、回折現象という不具合が生じる場合もありますが、その話は難しいので、また別の機会、中級者向けか上級者向けのお話にしますね。

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