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海外現地採用 | 同僚の急病!不在の間どうなるの?

こんにちは、オーストリアの高等教育機関の現地採用枠で働いているKayです。

同僚が急に傷病休業で2週間休むことになったときのエピソードをシェアしたいと思います。

私の属する部署には15人ほどいますが、さらにいくつかのサブチームに分かれていて、私のサブチームには計5人が属しています。

その同じサブチームのメンバーの1人が、本当になんの前触れもなく、突然「病院で2週間休むように診断されました。復帰は〇〇日を予定しています」とメールで一言連絡。

おまけのような引継文章がメールでちらっと書かれていたものの、以上。

こちらの傷病休業は文句なしに受け入れられ、その間は上司でさえも連絡するなんて言語道断。何か問題があっても、残った者だけで解決するしかない(もしくは復帰するまで放置)となります。

私はすぐさま「チームミーティング開いて、彼女のタスクどうカバーするか話し合おう」と同僚に持ちかけるも「あー、そうねえ…うーん、必要かな?」との反応。

上司を含めた定期的なミーティングがたまたま数日後にあったので、今後のタスクの振り分けについて聞くも、「まあ緊急事態だからしょうがないよねえ」程度。

「この2週間という期間も、絶対ではなく、伸びる可能性があるのでは?その可能性はどのように考えているか?」と上司に聞くも「皆に届いているメールしか私も見てないからわからないよねえ」と。

日本で働いてきた人間にとって、これがどれほどカルチャーショックであるかは、この文章を読んでいる方にはお分かりかと思います。

わかってはいたものの、ここでは仕事がチームでまわすというより、個人がベースになります。なので休暇などに入ると、多くの場合、単純にそのタスクを止めることが通例とはいえ、当事者となるとなかなか衝撃です。

しかも、この同僚が担当しているイベントがこの2週間でいくつもあり、放置しておくことはできません。一部業務を共に行っていた私がカバーするのが当然の流れのような雰囲気に。

さらに残された4人のうち、1人は夏休みで長期休暇に入り、1人は育休明けの時短で週20時間勤務、最後の1人も大きいプロジェクトを抱えていて、サポートなんて無理な状態。

終わった…

なんだか、こういうとき日本人ってハズレくじを引きがちな気がするのは私だけでしょうか…

もうやらないわけにはいかないので、なんとか進めるのですが、状況を把握するのにも時間がかかり、そしてオマケのように付いていた引き継ぎ以外にやらなきゃいけないこと(しっかり準備ができていなかったところ、していても間違っていたところ)などが出てくる出てくる。

でも、これが本当に準備できていないのか、本当に間違っていたのか、という確認作業にも時間がかかり、イベントに関わっている他部署などにも連絡を取り、なんとか最低限でもイベントが開催できるよう進める毎日。

幸運にも残しておいてくれたプレゼン資料を読んで、ほぼ一夜漬けで代理でプレゼンしたり、ギリギリですり抜ける毎日。

自分の仕事もある中で、7〜8割の業務時間を、同僚のカバーで割く日々が続きました。

その同僚が残していった仕事が決して多いわけではありません。情報共有がしっかりされていないがために、情報を引き出したり、確認する作業に、ものすごい時間が割かれるのです。

私のイライラはピークに達し、怒りの矛先は完全に上司に。

なぜ、タスクを洗い出して、誰が何をすべきか再分配しないのか。

なぜ、「しょうがないよねー」で思考回路をとめることができるのか。

そしてこの完全に、気がついた人がやるスタンス。チームとして機能していないことに、怒り心頭でした。

そこで、どうしたら私の中でスッキリするのか考えました。

同僚に感謝されればいいのか?
上司に褒められればいいのか?

でも、なんだかそういうことでない気もする。

このイライラを伝えるために、どうアプローチすべきか考えて思いついたのが、これをいい機会にチームの仕事のやり方を改善する方向に持っていくこと、でした。

もともと、休暇や急病などにも対応できるように主担当・副担当を決めようと言う話は出ていて、ちょうど話し合いを始めようとするところでした。

これをいいモメンタムにして、話を進めたら、努力が報われる気がする。

そう思い、上司も同席するミーティングで伝えました。

今回どれだけの時間が割かれ、さらにその時間の割かれ方が非常に非効率(引継ぎがされていればスムーズにいくものばかり)であったことを、実例を交え、感情的にならないようにしつつも、感情も加えながら伝えました。そして主担当・副担当の設定や、情報共有、その情報共有の仕方を決めることの重要性を話しました。

基本中の基本な気がしますが、異なる文化に自ら飛び込んでいったのは私なので、文句は言ってられないのかもしれません。でも、私だからこそ付加価値をつけることもできるのではないかと。

上司含めチームは、私が思ったよりも納得してくれました。今が夏の長期休暇の時期で、メンバーが揃わないので、すぐには話し合えないのですが、揃い次第直近でミーティングが開くことが決まりました。

そして、結局、上司には感謝され褒められたので、ある意味一石二鳥だったのかも。

今回の病欠を通して、また現地採用で働く中での難しい関門をくぐり抜けているのかもしれません。

そして、なんとか2週間、事なきを得てほっとしたのも束の間、さらに3週間、傷病休業延長のお知らせが届いたのでした…

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