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未来を楽しくしたら、今が楽しくなる

「仕事を楽しむにはどうしたら良いですか?」

 20代の方々からよく受ける質問だ。

 ゲームを攻略するように、楽しむ努力をすれば、いくらでも楽しめる。営業であれば同期と提案回数や予算達成率の賭けをしてもいいし、プログラマーであればプログラムをどちらが早く書けるか勝負でもしたらいい。映画ソーシャルネットワークのように負けたらテキーラをショット一杯一気飲みするやつだ。たいして面白くない仕事も工夫次第ではいくらでも楽しめる。

 だがこれは本質的な楽しみ方ではない。

 友人と飲んだり遊んだり、子供と時間を過ごしたり、趣味のサーフィンを満喫しているときは楽しい。時間があっという間だ。
しかし、楽しいひと時もつかの間、現実に戻される。

 「明日は仕事だ、、、」

20代の頃の僕は、平日はがむしゃらに働いていて、週末は趣味のサーフィンや彼女と過ごしていて充実こそしてはいたが、毎週日曜日のサザエさんが始まる頃に毎回憂鬱になっていた。結局は気分転換して現実逃避しているに過ぎないのだ。

 「この先頑張ったら、何があるんだろう?」

 良い大学に入れば、良い会社に入れる。良い会社に就職すれば良い未来が手に入る。こんな方程式を信じて頑張ってきたものの、古き良き時代とは違うから違和感があるのだ。

 起業に向けて準備を始めていた頃、起業家やビジネスオーナーの方々から毎回聞かれていたことは、

 「将来のビジョンは何?」

 当時の僕にとってはなかなか厳しい質問だ。はっきり言って聞かないでほしい。積み上げで考えていた僕には、ビジョンというものがなかったのだ。

 話は変わるが、時間の流れは「過去」→「現在」→「未来」だが、脳科学的には「未来」→「現在」→「過去」らしい。

 例えば、お先真っ暗な未来を描いていると、とにかく考えたくない。見るのもやだ。だからそこに向かっている現在は、嫌になる。現実と向き合いたくないというやつだ。そして、過去もどちらかというと否定的に捉えがちだ。

 逆に、明るい未来が待っているとしよう。手に入れたいものや状態が全て手に入っている。まさに薔薇色の人生だ。そこに向かっている現在は、楽しくてしょうがない。そして過去もいろんなことがあったけど、それが今の自分を形成していると捉えることができて肯定的だ。

 別に、当時の僕は暗い未来を描いていたわけではないが、同時にそこまで明確に描いていたわけではない。ただ父のように、あるいは世間が言うように、学歴を取得していい会社に就職すれば、より良い未来が手に入るという過去の成功法則を信じていただけだ。

 僕が言いたいのは、そもそも未来は自由なんだから、どうせなら明るい未来を描いたらいい。20代のうちから薔薇色の人生を描こう。そして目標設定をするのだ。どんなにタフな状況下でも、ビジョンがあなたを勇気付けてくれる。

 未来が明るければ、今が楽しくなる。

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