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日本の小学校・体験入学での気づき

こんにちは。アメリカ在住2年目の主婦 Kayです。

こどもたちが楽しそうなアメリカの学校で、「先生たちの余裕」を支え、コミュニティを作っている「学校ボランティア」が日本でも広がり、愉しい学校が増えると良いなと思い、アメリカでの学校ボランティア経験について発信しています。

今アメリカの夏休み中で、
こどもたちと一緒に日本に
一時帰国しています。

今週から、下の子が、実家近くの小学校に
「体験入学」でお世話になっています。

体験入学とは、日本国外に在住する
学齢期の子供が、現地の学校の
長期休暇などを利用して日本に一時帰国し、
日本の学校生活を体験するために
短期間日本の学校に通うことです。

娘は、最初はがちがちに
緊張していたようですが、
クラスにお友達もできてきて
楽しそうにしています。

以前「アメリカの小学校で驚いた
日本と違うこと」という投稿をしました。

この記事で書いたことに加えて、
今回の体験入学を通して、
こどもや私が、
日本とアメリカの違いについて、
「新たに気づいたことと」
「思っていたことと異なること」
について、今日は書いてみたいなと思います。


①「新たに気づいたこと」衛生管理への意識の違い

娘曰く、日本の給食は、「温かい出来立て」で
「本当に美味しい」そうです。
いつもは食べないズッキーニを給食では
完食したとのことでした。

アメリカのスクールランチでは、
学校で作ったランチではなく、
一括でランチを作っている工場
から送られてきたものが提供されます。
なので、「できたての美味しい給食」
とは言い難いです。

全国の小学校で、
「出来立ての食事を提供する」そのうえ、
「食中毒がほとんど起こらない」というのは
本当に素晴らしいことだと思います。

それを支えているのが、
「衛生管理の意識の高さ」だと感じます。

娘の通っている学校では、コロナ後、
マスク、給食配膳用の帽子を被って、
自分の給食を取りに行くことになっているようです。

最初の日、娘は帽子がなかったので、
お友達が給食を取りに行ってくれたとのこと。

なかった時の対応(本人は取りにいかず、
帽子をもっている他の子にお願いする)も、
徹底していて日本らしいなと思います。
アメリカの学校だったら、
「今日は帽子なくても良いよ。
明日からちゃんと持ってきてね。」
となりそうです。w

こどもたちの配膳一つをとっても
衛生管理が意識されていることを考えれば、
給食室の中は推して知るべしだと思います。

息子がアメリカで行った自然教室では、
大規模な食中毒が発生し、
参加したこどもの半数以上が途中で
帰宅するという事態になりました。
食中毒になってしまったこどもたちは、
最後の思い出作りができず、
本当に可哀そうでした。

驚くことに、こんな食中毒事件も、
地元ですらニュースで報じられず、
施設の営業停止にもなりませんでした。

日本で当たり前の衛生管理は、
世界では当たり前ではない
のだなと
感じます。

②「新たに気づいたこと」着替えに対する感覚の違い


娘が「明日の体育の授業、
着替える時はどこで着替えるの?」と
聞いてきました。

以前通っていた学校では男女間に
カーテンで敷居をつけてくれて
着替えたそうなのですが、
体験入学の学校にはカーテンが
なかったとのことで心配そう。

娘はスカート代わりに
腰に巻くエプロンを持っていきました。
結局、男女教室を分かれて着替えをした
とのことでした。

日本にいたころは、
保育園でもお友達と同じ場所で着替えて
いましたし、こどもが人前で着替える
ことに本人も私も違和感を感じていません
でした。

アメリカでは、子供同士であっても、
他人に肌を見せることはしません。
人前で着替えることはなく、
体育の授業も家から着てきた洋服のまま
行いますし、プールの授業もありません。

息子が宿泊型の自然教室で
シャワーを浴びた際も、水着を着て、
シャワーを浴びたそうです。

国によって、ここまで考え方や感じ方が
違うのだなと改めて気づかされます。

文化の違いはありますが、
こどもたちが「自分を守ること
への意識(見られることへの不快感)」は
日本でも高めていってほしいと
切に思います。 

③「思っていたことと違ったこと」先生以外の大人の存在

学校に何回か通っている中で気づいたのが、
既に、日本でも先生以外にも多くの大人が
学校コミュニティ運営に携わっている
ということです。

校門や登校口で毎日こどもたちを出迎え、
送り出してくれるスタッフの方がいたり、
教室で読み聞かせ等を行う保護者ボランティア、
そして、1クラスに担任以外のスタッフが
入ったり出たりしています。

娘のクラスには、
外国籍のお子さんが何人かいるようで、
日本語がまだ不自由な子もいるため、
国際学級から先生が付き添っている模様です。

そして、担任の先生は算国体を教え、
その他の科目は他の先生が教えているようです。

先生の分業やボランティアが日本にも
浸透しつつあるのだなと感じています。

多くの大人が学校コミュニティに携わる
ことで、様々な考え方や対応も出てきて、
それぞれの考え方を尊重できるような、
それが当たり前の学校コミュニティに
なってくると良いなと思います。

そして、
アメリカと同じ状況になるとは思わないし、
なる必要もないと思いますが、
日本の状況や環境に合わせた
先生の働きやすさが、もっともっと
実現されていくと良いなと思います。

今日は、日本の体験入学で感じた、
日本とアメリカの違いについて、
「新たに気づいたことと」
「思っていたことと異なること」を
お話ししました。

今回もお読みいただきありがとうございます。

また、来週金曜日に。みなさま、良い週末をお過ごしください。

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