見出し画像

やりたいことをやりたい!と言える雰囲気

 今日は私が担任しているクラスで夏祭りごっこをしました。

私が夏の製作として“ちょうちん作り“を子どもたちと一緒にしたのですが、そこからあれよあれよと発展していき、園全体を巻き込む夏祭りごっことなりました。

 夏祭りごっこをしようという提案は、保育者からでした。もしかしたら子どもの主体性と呼ばれるものを無視した活動の流れになっているかもしれません。

 脱線しますが、私は昨今の保育現場のキーワード?の“子どもの主体性“について、何もかもに主体性、主体性ととって付ける雰囲気からは一歩引いてます。

 3歳児から“夏祭りごっこをしたい!“、“年長さんを呼びたい!“というワードがポンポンと出てくると思いますか?
 その発言が出てこなかったから保育者が「夏祭りごっことかしてみようか?」と提案することは間違っているのだろうか。それはイコール主体性を無視している、なのか。

 私は年少、年中クラスは0→1を生み出すことを目的にすることではなく、たくさんの1をいっぱい集める時期だと思っています。

 この“1“には経験、体験、学びなどが含まれます。

 いっぱい“1“を集めた時に、「この1と1を足したら面白いことが生まれそう!」というパワーを持っているのが乳幼児だと思っています。1+1=2なんだけど、同時に0→1でもあるんです。

 だから何でもかんでも“主体性“を持ち込もうとする雰囲気が苦手なんです。

それよりは、保育の流れの中で“どこに主体性を持たせたいのか“を考える方がよっぽど大事だと思っています。

で、話を戻します。笑

 夏祭りごっこは、家からじんべえや浴衣を持ってきていただき、より雰囲気を盛り上げてみました。

 これは以前私が書いた別記事にもありますが、“衣装“って子どもたちの気持ちを盛り上げる重要な要素があります。

今回もそれは当てはまり、月曜日にお祭りごっこをするよと話をしてから、毎日のように子どもたちから「今日お祭りする?」と聞かれました。本当に楽しみにしてくれていたんですね。

 当日を迎え、盆踊りをして店番役として他クラスの子を招いたわけですが、やっているうちに自分たちもやりたくなって店番放棄したあたりも想定内。あくまで遊び。楽しんでくれればそれでヨシ!

 そんな様子を見て園長先生が“そういえば業務用のかき氷機があるから今度はそれを使ってみる?“との提案が!

 この夏祭りごっこがさらに発展していく結果となったのです。

 おそらく今度はかき氷屋さんごっこになると思いますが、“お店屋さんごっこ“というテーマが広がっていく様が本当に楽しい。

 今回は保育者が誘導した活動だったかもしれない。けれど、こんな楽しいことが保育園でできるんだと思えた。
 そしたら、今度は本物のかき氷を本当に作って食べることになった。保育園ってやりたいことをやれる場所なのかもしれない。

 こんなふうに思えた時、「先生、こういうのしたいなぁ」と発言してくれるのでしょう。おそらく年長さんなるまでにはそういう子が増えてくれるはず。

 やりたいと思ったことを「やりたい!」と言える雰囲気。

今回の夏祭りごっこには、そのような気持ちを持つきっかけとなる取り組みになってるといいなぁと思っています。


p.s 今日で筋トレ3日目です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?