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【男性保育士②】リョウ先生が男性保育士のネガティブ部分を語ります。

リョウ先生の男性保育士語り。パート2になります。
パート1はこちらになります↓

このシリーズは将来保育者を目指している大学1年生の“男性保育者に聞いてみたいこと“に対して、私なりに答えるものです。経験したことを語るので、あくまで1つの意見として「こういうこともあるんだなぁ」程度に読んでもらえたら幸いです。

男性保育士としての悩み

男性保育士ならではの苦悩や葛藤、大変だったことはありますか? 

 若かったり、男性であったりしたからかもしれませんが、子育てに関する具体的な質問はあまりされなかったように思います。そこに関しては私よりもベテランの先生たちが多いので、そこはそちらを頼ってもらった方がいいと個人的にも思います。ですが、子どもたちにとっては好かれている先生でも、保護者の中ではどう思われているのかを悩んだ時はありました。今は割り切って考えられますが、新任時代は悩んでいたと思います。

 また“匂い“には気をつけています。特に汗処理は気を遣っていたかも。以前の園では裸足保育で、職員も裸足だったので足の臭いはそこまで気を遣わずに済んでいましたが、現在の園では上履きで仕事しているので、仕事終わりの自分の蒸れた足の臭いに衝撃を受けます。笑

 あとは女性が多い職場なので、色々と察する力はいつの間にか身についていきました。プール当番で自分の番ではないけれど、「リョウ先生変わってもらっていい?」と頼まれれば、皆まで言わせず「大丈夫でーす」と答えるなど。あとは明らかにスッピンを隠したがっている先生や保護者の顔はあんまり見ないようにしていますね。

保護者から“男性は嫌だ“と言われたことなどはありますか?

 一度だけ、担任していた女の子と手を繋いだ際の、手の握り方について意見を頂いたことはありました。一報を聞いた際は、そういう意図ではないのになぁと思いましたが、保護者サイドからすると不快だったと思い、きちんと謝罪し、経緯は説明しました。その保護者とはきちんと和解できました。

 しかし、今この文章を書いていて思うのは、『男性保育者はそういう目で見られてしまうリスクが常にある』ということ。
 
 自分の意図とは違う場合でもそこを疑われた場合、最悪の場合は社会的に居場所がなくなると思っています。このご時世、どんな切り取り方をされて、発信されるのか分かりません。
 お世話になっている男性の園長先生も、このようなリスクがあることは頭に入れておいた方が良いと言っていました。

 こういうリスクを避けるために、園によっては女児のオムツ交換などをさせない方針の園もあります。私は乳児(未満児)をがっつり担任したことはないので、そのような場面に多く出くわすことはありませんでしたが…。

 それもこれも、ニュースで流れる小児性愛者の保育者が性的な関わりをする件のせいだとはっきり言わせてもらいます。真面目に子どもたちと向き合う保育者の姿勢の根幹を崩す、迷惑な行為でしかありません。“男性保育者はそういうもんだ“と見られてしまいます。

結局は…

 男性保育者語り。今回はネガティブな部分について触れてみました。前回とも重なりますが、今回も結論としては性別で子どもたちと向き合うのではなく、“自分自身“を前面に押し出して保育をすることの方が大事なんだと思います。自分自身で子どもたち、そして保護者と向き合いながら信頼関係を築いていき、男性としてのリョウ先生ではなく、“個性“としてのリョウ先生を認めてもらうことなんだと思っています。男性かどうかはそのあとでいい。私はずっとそう思って過ごしてきましたし、それを認めてくれる環境をがむしゃらに作り上げたと思っています。

まだまだ、つづく…。

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