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ほんとうのこと、自分の言葉、責任

15年ほど前のことである。シンガーソングライターを数年間やっていた。と、胸を張って言う気にはなれないのだが、一人でギターの弾き語りをしてライブハウスやストリートで歌っていた時期がある。十数曲だけだが、曲も歌詞も自分で書いてみた。その頃、歌詞を書いているときに毎回思うことがあった。ほんとうのことを書けているだろうか、自分の言葉で書けているだろうか、と。もうひとつ、友達から言われてずっと心に残っていることがある。自分の言葉に責任をもっているか、と。

こうしてブログを書くようになり、当時と同じように毎回この3つの言葉が浮かぶ。浮かんでは、軽く心を締め付ける。きっと私はうそを書いているし、人の言葉を書いているし、自分の言葉に責任をもっていないのだろう。

何がほんとうで、何が自分の言葉で、どうすれば責任をもっていることになるのか。いまだに明確には言語化できずにいる。ブログには当てはまらないかもしれないが、歌詞においてこれらの言葉に真っ直ぐ答えることは、けっこう苦しい作業だった覚えがある。自分の場合、人には言いたくないことを表現することが、ちょうどそれら3つに当てはまったからだ。

書き続ける先に、はっきり言語化できる日が来るのかもしれないが、もう少し楽しく文章を書けるようになりたいものだ。自分のスタイルではないのかもしれないが。では、また。

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