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将来が不安だからリスクをめちゃくちゃ取る

ついに連続100日目の投稿となり達成感もひとしおだが、拙文ながらそれなりに反響を頂いた記事はベンチャー/スタートアップで働くことであったり、キャリアについての考え方が多かったので、今回は僕の仕事において一番大切だと思う価値観について共有したい。

これは多分仕事論というより、自己実現に近い文脈だ。


未来への不安

思い返せば学生時代、黒田バズーカに代表される日銀の超異次元緩和が示す様に、日本は経済が閉塞し先が見えない状態が続いていた。
それは現状もさほど変わっていないが、景気が良くなっている実感もなければ、世界との給料の格差はますます広がっていて、2010年あたりにはタイや韓国に旅行に行くことがそこそこ経済的な負担になるなんて誰も想像していなかった様に思う。

足元の円安もあるが、それ以上に多くの日本企業が稼ぐ力を失っていて、ビジョンもなければ(合理的な消去法で)会社にしがみつく人達で溢れかえっている状況だと思う。
本当にそうかと検証する方法はないが、アジアで圧倒的に英語力の弱い日本人が、危機感を持って英語の勉強すらしないわけだ。
それだけ直接的な解決方法すら手をつけないこの生ぬるい環境というか、向上心がイマイチなサラリーマン達に囲まれて、若い人達までビジョンを持つ事を遠慮している様な空気感がある。
ほどほどに働いて、ほどほどに稼ぐのが理想。
そんな価値観があらゆる企業で伝播してしまっているのではないかと思う。

しかしお気づきの様に超高齢社会のど真ん中で内需だけで経済を回せるほど日本にサステナビリティがあるわけでもなく、特に今の20代/30代にとっては、自分の両親が実現してくれた生活水準を自分の子供達にさせてあげる事はますます難しくなっている。
それはブランド企業に働く層も一緒で、とにかく誰もが将来が不安であり、明確な解決法が無い中で日々を過ごしている。
むしろ楽観的になれと言われる事の方が難しいだろう。

そんな先の見えない時代だからこそ、何かしなきゃとは思いながらも、多くの人が表面的には安定で、無理のないステディな人生選択を渋々しているのではないか。

将来は不安だけど、会社の看板がある方が多少は安心、、、
少額だけどNISAをはじめるからコツコツ節約したい、、、
結婚するなら自分の好みよりとにかくリスクの少なそうなパートナー、、、

僕の周りにもこういった声は少なくなく、結局モヤモヤした感情を引きずりながらも少しでも安心できる選択肢を取りたい人が多いのではないか。

しかし、僕が大事にしている価値観はまさにその逆だ。
先が見えない時代だからこそ、リスクを取った方がいいのではないか。


リスクあるところに道が拓ける

僕は2016年に新卒でスタートアップに入社し、そこからわずか6年弱で4度の転職を経た。
毎回転職活動中に感じた不安は大きかったが、結果的に転職活動を通して様々な人やモノに触れ、その時々にしか得られない経験や社会の見方を獲得できたと思う。
ちなみに年収も数倍の水準で上がった。

少し保守的な人から見れば、僕は青い鳥を追いかけていたのかもしれない。
複数人のエージェントから不利だから転職しない方がいいとアドバイスを頂いた事もあるくらいだ。
しかしその様な批判は大いに結構で、実際に僕にとっては仕事を変える度に満足感や納得感は高まった。

その中でも最も価値のある体験として挙げられるのは、自分の社会におけるポジショニング/軸の独自性、すなわち「自分が何者であるか」が明確になった点だ。

通説として、何度も転職している人間は軸があやふやで持続性が無いと考えられがちだ。
ただ僕の場合は、転職活動を経て様々な海を泳いできたことで、自分の中にある地図が広がり、進むべき方角を示してくれるコンパスが見つかったのだ。
また経験/スキルの組み合わせや、人と違う失敗の蓄積によって、自分にしかできない事の幅も広がった。

青い鳥を追いかけた事で、捕まえる鳥が徐々に青くなっている。
挑戦によって見聞が広がったことで、そもそもの「青い」という色彩感が明確になってきているのだ。

転職を勧めているわけではない。
伝えたいことは、チャレンジした事によって不安で薄暗い世界のはるか先にあるフロンティアが見えたという感覚だ。
また実際の体験として、リスクをとった分の正当なリターンが得られている感じがしているのだ。

全ての人がむやみやたらに危険な選択肢を好む必要はないが、しかしこの閉塞した社会で安定的な選択肢に固執する事で、機会に盲目になるというか、無意識に自分の未来を切り開く目の前にあるチャンスを逃していて、気づいていない可能性が見えなくなってしまっているのではないか。
仮にそうであれば、チャンスを逃してほしくないと思う。

不安の裏側に機会がある

金融の世界では、本来リスクとは不確実性を示す。
つまり悪い面ではなく良い面もあるのだ。
だからこそ、人が先が見えない事で不安を感じるという事は、その裏側に不確実なアップサイドもあるのだと信じている。

そうはいっても今すぐに見えない未来を楽しめというのも簡単ではない。
僕もポジティブに解釈できる様になるまで5年かかった。
もちろんそれが永遠に続くという保証もないし、僕も弱らないように日々気を付けている。

しかしこれは僕の経験から感じるのだが、そうやってポジティブに解釈できる様になったのは僕の中で主体性が生まれた事が大きい。
自分が行動する事によって社会から何かしらのフィードバック(学び)が得られて、それによって不確実な世界にチャンスがある事を定期的に確認できるからだ。

考えてみてほしい。
サラリーマンが食えなくなっている一方で、youtuberになれば個人の力で無限の事ができるのだ。
そんな時代が過去にあっただろうか。
これこそが不確実な世の中の強みだ。
またこれは実際にyoutubeで配信した事のある人間でないとなかなか気づかないと思う。

新しい事にチャレンジする好奇心、ガッツ、自己肯定感さえあれば、これまでの受験勉強+ロジカルシンキングに偏っていた社会の正攻法とは違う生き方がいくらでも模索できる。
前向きな見方ができる状態なら、不安よりも期待が上回るのではないか。

やはり、リスクをとった人間はそのリスクに見合うリターンを得られる時代になってきているのだ。
だからこそ、今見えているものの先へリスクを大きく取れば、逆に未来への不安が徐々に解消されていくのだと思う。


失敗は想定よりダメージが小さい

誰もが将来不安だ。
しかしその不安と真剣に深く向き合ってほしい。
最悪のケース、どこまで再起不能な大失敗ができるかと分析すると、案外難しいのではないか。

ましてや日本に住んでいればなおさら。
メディアは煽るが社会保障は充実している。
自己破産から再起して大活躍した経営者もいる。
クビになった事で逆に自己実現を達成した人もいる。

社会人は学生と違い、何度チャレンジするのも自由だ。
今挑戦する事が不安なら、逆に小さな失敗をすることを目標に始めてみてもいいのではないか。


100日間チャレンジから始める

少し精神論っぽい話になってしまい恐縮だが、僕が社会人経験を通じて学んだ事は以上の事が一番大きい。
不確実な未来(リスクのある未来)を心から楽しんでたくさん挑戦すれば、まだ知らない事にたくさん触れる事ができ、面白い事もたくさんある。
失敗は失敗じゃないし、どんどん挑戦すればいいのではないか。

僕がnoteを始めたのもそれがきっかけだ。
noteで何かを伝えたかったとか、有名になりたいとか、そんな大きい動機ではない。
ただ100日間連続で書き続けたら自分に何かが起こるのではないかというちょっとした期待と、面白そうというちょっとした好奇心によるものだ。

実際100日間書ききって、チャレンジする事の効力感は常に感じれたし、より挑戦への活力が湧いてきたので、一旦noteはスローダウンし、今度はまた新しい事を試してみようと思う。

繰り返しだが、可能性はリスクテイクによって広がるのだと思う。
いきなり大きい事が難しければ、まずは100日間何かに挑戦してみるのがおススメだ。

前向きに人生を楽しもう!


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