かわそう@読書

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「変な家2」読了

画像 今回は、あの映画化もした大ヒット作品「変な家」シリーズである「変な家2」を読んでみた感想です。前作である変な家と同じく、「間取り」というミステリー・ホラーにつながらなそうなことに隠された、家族の秘密や真実が暴かれていきます。 今回の"2"では、まず11の間取り(建物)それぞれがどのような成り立ちから存在しているのか、生まれてきたのかが関係者などによって探られていきます。ここでは、まだ推理というよりかは想像の枠にとどまっている気がしました。 今回大きなカギになってく

    • 「成瀬は信じた道をいく」読了

      画像参考 今回読んだ小説は、本屋大賞2024でおなじみ「成瀬は天下を取りに行く」の続編である、「成瀬は信じた道をいく」です。 前作同様、誰かから見た「成瀬」が色濃く記されています。ただし、今作は成瀬が誰かを救っているのです。そして、その誰かに成瀬は認められ、尊敬されます。 今までは、理解者がほぼ島崎ひとりだったのに対して、成瀬が信じた道を進んでいくこと、そして大人になり様々な人とかかわることで、交友関係が広がってゆきます。 そんな成瀬の一番の、唯一の理解者だった島崎は

      • 「最後の秘境 東京藝大」前半読了

        ブルーピリオドのアニメを見ました。そして、単行本も最新の15巻まで読みました。もともと美術館に行って絵画を見ることは好きでしたが、それはあくまでも「見る」側の視点の話であって、「描く」側の視点を感じられたのはとてもよい体験でした。 同時に、東京藝大という環境自体にも興味をもちました。そこで出会ったのが、この「最後の秘境 東京藝大」という作品です。主にインタビュー形式で実際に作者の二宮敦人さんが見聞きしたことが文章になっていて、藝大のリアルが感じ取れます。 作品を読んで少し

        • 「成瀬は天下を取りに行く」読了

          画像 : https://www.shinchosha.co.jp/special/naruten/ 今回は、本屋大賞2024にも選ばれた「成瀬は天下を取りに行く」を読んだ感想です。 最初、この小説のタイトルを見たときには、どこかの企業で出世でもするのかと思い、表紙を見て女子野球もしくは野球のコーチで全国優勝でも目指すのかと思いましたが、まったく違いました。 滋賀県を舞台とする本小説は、主人公である「成瀬あかり」が挑戦(しでか)したことを軸にすすんでいきます。成瀬は突然

        「変な家2」読了