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希少性とモチベーション

最近、資本主義や転職に関する本が売れているようですね。ベストセラーになるということは、何かしら人々の興味関心を引いているということなのでしょう。
そのような流行り?と以前から私が気になっていたことが頭を駆け巡っていたので、その備忘録として書いていきます。

今回は「働くモチベーション」についてです。
仕事に対してやる気がでない、モチベーションが上がらない、ということは、どんな人でも経験、もしくは周囲の人から感じられることでしょう。
どれくらいの人々が仕事に対してやる気がないのか?という疑問を持っていたところ、ちょうど良い資料がありましたので、まずはそこから見ていこうと思います。

「熱意のある社員」は6%・・・つまり100人中6人しかやる気がないということです。
こうなると、なぜ日本人は仕事に対してやる気がないのか、という諸外国に比べて日本人は~というよくある思考パターンになりがちです。
では別の資料も見てみましょうか。

たしかに日本人の6%は諸外国に比べて低いです。ただ、世界の平均は15%です。100人中15人が熱意あふれる社員ということですね。
この数字をどう捉えるのかは個人によって異なるかと思いますが、個人的には世界的に従業員のモチベーションが低い状況にあると思っています。
もちろん、なぜ諸外国に比べて日本が「異常に」低いのかということも興味深いですが、、、

ただモチベーション、やる気が出ないという人が多いということは、同時にモチベーションが高い、やる気が出ているという人が少ないということです。
つまりモチベーション、やる気が社会的に希少資源になっているということです。
経済学的に考えると希少なものほど価値や重要性が高いとされますから、熱意のある従業員が非常に稀有な存在ということになります。

稀有な存在な熱意ある従業員をどのように集めるか、ということが企業の大きな課題になるのではないでしょうか。


蛇足にはなりますが、モチベーションを高める、外発的動機づけ、内発的動機づけ、エンゲージメントをどうするか、などいろいろ議論されてきましたが、結局のところ、外的な影響で当人のやる気を上げた画期的な例はあるのでしょうか?

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