王権説話としての鬼滅の刃
鬼滅の刃のストーリーがさまざまな日本神話や昔話のエピソードを参考に作られているのは有名な話で、インターネット上では各所で元になるエピソードとの関連が考察されている。このレポートでは、具体的なエピソードを例に挙げながら、鬼滅の刃が物語としてどのような構造であるかを、説明語句の定義付けや歴史とともに掘り下げてゆく。
今回は、主に小松和彦氏の「鬼と日本人」を参考にしながら、日本人にとって鬼というものがどのような存在であったかを確認していく。
まず始めに日本における鬼の定義と鬼