![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46275405/rectangle_large_type_2_7493e917657212b75662276a3909d0c5.jpg?width=800)
スキップ・ビーチ(SKIPPED BEACH) 〜浪漫社慰安旅行 Part3
過ぐる2月11日(木)から同13日(土)かけて行われた我らがバー『浪漫社』の慰安旅行。
その、遅まきながらの連作日記第3弾。
時間の軸が行ったり来たりだが、今回は旅行初日の茅ヶ崎ブラ——ことに「サザンビーチ」を中心としたよしなしごとを記そうと思う。
*
『茅ヶ崎館』へのチェックインは16時頃で予約していたのたが、荷物があまりに重く——ことに俺はよせばいいのにM1 MacBook Airちゃんも持って出たため——これじゃあ散策も出来ないぞと、正午より少し前に着いた茅ヶ崎駅からタクシーを拾ってまっつぐに同宿へ。
ありがたいことに女将さんが快く荷物を預かってくださり、身軽な状態で茅ヶ崎散策に出ることができた。
それこそ「サザン通り」を歩くこと約10分。まずは腹ごしらえのため、事前に狙いをつけておいた『RiKi RiKi DERi』へ。
ここではあえて写真を載せないが、国道134号線を挟んでサザンビーチそして烏帽子岩が遠くに見える星は何でも知っている絶好のロケーションなシャレオツなダイナー。
まあある意味でお上りさん御用達かもしれんが、風景の味わい含め素直に旨かった。茅ヶ崎ビギナーのランチにはおすすめだ。
そして腹ごなしも兼ね、いよいよサザンビーチへ。
当日昼は2月とは思えぬ陽気。また我らにとっては数年ぶりの海。波音と潮風、そして春待ちの季節ならではのそれこそ煌《きら》めきというのはかくやという細やかな水面の照り返しに心身ともに浄化され、しかしふたりともにそれを言の葉に乗せることもなく波打ち際の砂浜を踏みしめ歩む。しみじみと。
刻々と変化する風景の妙。まさに移り気なアナタに抱かれてシビれたほんのチョットだけでこんな気持ちになるなんてのまにまに、やがて陽光に誘われた人々で賑わう防波堤へと。
その突端にいたり北東の方向を見やれば、江ノ島が遠くにボンヤリ寝てる。
であればこのまま君とあきらめの夏ならぬ冬にできる筈もなくコートもセーターもかなぐり捨てて、重い荷物を顧みずわざわざ持ってきたウクレレを弾かねばならぬ熱い胸さわぎ。
江ノ島を背景に『勝手にシンドバッド』を演奏
いやー、気分良かった♪
で、そうこうしているうちに今何時?そうねだいたいねというわけでブラを再開。今度はサザンビーチのモニュメントより西側の、釣り宿や漁師小屋などが立ち並ぶ一角へと向かった。
そもそもいわゆる観光スポットよりも、よりいっそうその地域に密着した「まち歩き」が大好きで『ブラ浪漫』というサークルも主催して10年以上になる我々のこと。地元ならではの魚介類などが表看板に出ている小屋たちに興奮することしきり。
そこでせっかくなので茅ヶ崎の地物の海産物を買って、宅配便で送ってもらおうということになった。
で、たぶんどのお店でも良かったのだろうがこちとらお上りさんであるがゆえ、見た目もわりと入りやすい『釜豪』さんなるお店を選んだ。で、干物数品とシラスの釜揚げを購入し後日届いたものをいただいたのだが、これが大正解。
ことに釜揚げシラスに関しては俺がこれまで喰らった中では最高峰で、それこそ茅ヶ崎館や二日目の箱根のホテルで供されたものと較べても五万倍は旨かった。今後たとえば江ノ島などシラスを名物としているところに行っても、たぶん注文することはなかろう。
シラスは、茅ヶ崎漁港に限る。
……そんなこんなで今回は(も)さらっと綴るつもりだったのだが、ついぞ長くなってしまった。この続きはまた次回。
ぜひ、よろしくお付き合いのほど。
※続きはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?