かいけつゾロメ 〜友への感謝とキングレコード『みんなのうた Vol.5』
実に1ヶ月弱ぶりのnoteへのポスト。
いろんなことがあり過ぎてnoteどころか女房とやっている酒場(例のアレで休業中)の各種YouTubeもなかなか出来ない状況が続いているのだが、今日この日にあまりに心が幸せになることがあったので頑張って綴ることにした。
まず前段として、俺はバーのマスター以外に「昼の仕事」もしている。
で、ここ数ヶ月はようやっといわゆるテレワークこと在宅勤務も定着してきてその功罪はともかく、やはり仲間たちと顔を合わせることが無いのが寂しいのだが、今どきはLINEという便利なコミュニケーション手段があり、我がチームのリーダーさんそしてことに仲良しさんなご婦人とのトライアングルでこっそりグループを作っており、ほぼ毎日のように昼の仕事が終わったあとに労《ねぎら》いのやりとりをしている。
まあそう思っているのは俺だけかもしらんが、つまり、
「親友とのネット上での交歓」
だ。
ところでこの本日もまたクソ忙しかったのだが、仕事がハネたあとのLINEでのやりとりの中で——知る人ぞ知るミュージシャンでもあるところの——我らがリーダーからこんなポストがあった。
おっ…
今、電車に乗ったら、
朝乗り合わせた知らない人が、
帰りの電車にも乗ってました!
そんなデジャビュー報告です!
なんと素晴らしい!!
彼はウチの職場の中でも群を抜いたスキルの持ち主でありまた同位置な役職の中でも最も信頼されている存在でありそしてまた多々多忙を極めているヒトであって人一倍以上に肉体的にも精神的にも大変なはずであろうに、こんなポストをする人物なのだ。
(さすが、本物のロック・ミュージシャン!!)
そんなわけで全俺が泣いたのだが、そこで俺の中にも瞬時に想起されるものがあった。
それは俺がガキの時分から大好きだった、キングレコードから1965年に発売されたLPレコード「NHKみんなのうた Vol.5」のA面4曲目の、
『何かいいことあるらしい』
という楽曲。
「みんなのうた」は今年60周年で特集番組もいくつか放送されているが——古い曲ということもあるのだろうが——まず取り上げられた試しがない。
しかしながら〝日常のちょっとした偶然に面白みを見出しそこに幸せを発見する〟といったもので、かの竹内まりやの名曲『幸せの探し方』に優るとも劣らない大名曲なのだ。
(どうかすると時代的にまりやさんもこの曲を聴いていてインスパイアされたかもしれないと思う)
で、それはともかくまったくの偶然とはいえ上記のように大親友からのへろっとしたポストがあり、今この現在の俺の心に刺さりまくったことは間違いない。
んでもってこのことをきっかけに上記LPアルバムをひさびさに引っ張り出して通しで聴いて——店でアナログレコードをかけるのも数ヶ月ぶりだったのだが——俺の一つの原点というか成分の多くはこの「NHKみんなのうた Vol.5」だったんだなあと、けして大袈裟ではなく感動に包まれた次第だ。
俺の人生におけるベストアルバム。
かの『A LONG VACATION』よりも上だと。世に〝完璧なもの〟があるとしたら、このアルバムは間違いない。
そしてここが肝心なんだが俺ら3人の中ではいわゆる「ゾロ目」がわりと話題の対象になることがあって、この『何かいいこと〜』の3番は、
♫電話をかけよと 探したメモに 7がいくつも並んでた
というものなのだな。
世情的にも仲間的にも個人的にもまだまだたいへんだが、こういう〝偶然〟と〝瞬間〟とそして何より愛する人々を大切にたいせつにし、心豊かに思えば思うほどますます幸せになっていく三段逆スライド方式(©︎ハトヤホテル)だと、ますます感じ入った本日だった。
ありがとう、友達。そして愛するものたちよ。
明日からも、ちゃあんと生きていこうね。
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