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藤井太洋の頭の中 書き手の方へのお薦めポイント

来たる11/10(土)、トークイベント『藤井太洋の頭の中~プロ作家が執筆時に考えていること~』を開催いたします。

ということでですね、イベントお薦めのポイントをシリーズで書きつらねていこうとしているのが、本記事であります。イベントにお越しいただけるのではと想定している例として、四つほどあげていまして。

①藤井太洋先生のファンの方

②書き手の方

③編集者の方

④NovelJam勢の方

前回はまず①藤井太洋先生のファンの方へというところを書きました。本日は二つ目の書き手の方へという部分についてちょっと詳しくつづってみたいと思います。ここ、個人的に、すごく問題意識があるんですよ。

ブログの記事にも書きましたが、このイベントを思いついた僕の原体験は、漫画家修業時代になります。泊まり込みでアシスタントの仕事をしてたので、朝から晩までずっと先生と一緒。その中でものすごい濃い漫画の話をし続けました。それが大きく自分の役に立ったのです。

何が役に立ったのかといえば、とても具体的な話をしていたことです。いいと思った漫画、逆にこれは失敗したのではと思った漫画、自分が描いてるいる漫画、人が描いている漫画。それについて、ここのコマがこうなってて、絵がこうなっててという、細部について話していました。

そうすると、他の人には見えているのに自分が見ていなかったところに気づきます。目の前にあるのに意識していなかったところ。意識できていないということは、自分の作品でも描いていないということで、そこが重大な弱点になっていたりします。それに気づくことができました。

それに対して小説では、執筆のためにアシスタントなんか雇いませんから、そういう場面がなかなかない。読んでぱっとわかるところはいいとして、その背後の隠れたところで、どういう意図があって、なぜこの形になっているのかという部分は、なかなかうかがい知るチャンスがない。

例えば何かお話を思いついた時、当然本人は面白いと思ったからそれを書こうとするのですが、残念ながらできたものに対する他の人の反応はそれほどでもない、ということがおきます。

自分の感じた面白さが、なぜか読者に届いていないのです。

もしかしたら、発想の時点でもっと気を使うべきだったのかもしれない。表現する時点で考えなきゃいけないことがあったのかもしれない。でも恐ろしいことに、そういうふうになってしまってる時には、その原因はよくわからない。わかっているのなら、とっくに直している。何か自分に見えていない原因がある。見えてないから直らない。

先程の漫画修行の話で言うと、よくこういうことが起きていました。みんなであーでもこーでもと話している時、突然誰かが「あっ!」と声を上げて頭を抱える。他の作品の話をしている時に、自分の書いているネームが、今話題になっている部分をやっていないことに気づくのです。見えなかったものが、見えるようになった瞬間です。

そのために人の頭の中をのぞきたい。何を基準にして、どういうところを見てるのか知りたい。その感覚を自分の中にも取り入れたい。

その人と同じように書くかどうかは置いといて、そちらから見たらどう見えるのかを知るということは大切なことなのです。

例えば藤井先生の作品を読んでいると、話をぐいぐいとドライブしていく部分がすごいなと感じます。ではその流れどをどうやって作っているのか。プロットを組み立てる部分でどういう計算をして話を組み立てているのか。そういうところ是非とも聞いてみたい。

書き手にはそれぞれ悩みがあり、でもそれは一人で簡単に解決できることではないかも知れません。そういうところの解決の一助になればいいなと思っています。

質問の時間を多めに取る予定です。そこで藤井先生に疑問を直接ぶつけてみませんか?

お時間があれば是非ご参加ください。11/10(土)14:00より、グラスシティ渋谷10F、HDEオープンラウンジで開催です。チケットお申込みはこちらから。

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漫画家/小説家。SF雑誌『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』編集長。ケッタ・ゴール!描いてました。SF児童小説「宇宙犬ハッチー 銀河から来た友だち」(第11回ジュニア冒険小説大賞受賞作)発売中。柏出身レイソルサポーターで、科学好きの宇宙好き。
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