追記~父との思い出を読んだ父の感想に衝撃を受ける~

 昨日の、父との思い出を綴ったものを、両親が読んでくれたらしい。

 母から「かせみの、お父さんを見る目が嬉しいよ!」と書いてもらったのがとても嬉しかった。

 そして父から。「等身大に描かれている」との感想。

 「西宮球場のそばを通って、偶然チェッカーズのコンサートの歓声を聞いたり」ウンウン、あれは私がわざと連れて行ったんだよ。

「○○歯科に行ったりね」ウンウン、受け口を矯正していたからね、梅田までよくついてきてくれたよね。大変だったよね。長距離で、電車が混んでいる日もあったし、お昼ご飯一緒に食べたものだよね。

「フォートリー(ニュージャージーの中の地名)で操り人形観劇を観に行った時は至福のとき

 ……えっ。

 なにそれ。

 ごめん、覚えてないわ。

 どうやら「至福のとき」らしいのに。

 そして
「二人で歩く時は手をつないでいたよね」


 ……えっ!

 

 衝撃。

 手をつないでいたって、ホントですか……。

 お父さん! マジすか!!!

 父はそのまま「幸せだった」「幸せオーラでいっぱいに……」などと続けて思いにひたっている。

 ちょっとちょっと。待って待って。全然覚えていない。衝撃過ぎて置いて行かれてるわ。全然まだそこにたどり着けていないから。

 手、つないでいたっけね??
 そんな仲良く歩いてましたか。

 母に「重いから」と、手をつなぐのを早々に拒否されてしまった瞬間はよく覚えているのに。父と手を……??

 ああ父と娘ってしょせんそんなものなのだ。

 記憶から、すっぽり抜け落ちている自分のそんな脳に衝撃を受けている今日。クリスマス。

#エッセイ #追記 #父 #感想 #記憶  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。