見出し画像

ゲーム好きなら「レディプレイヤーワン」を観よう!~80年代の映画好きもね~

 ヒトより大きなペンキローラーで、陣地を塗り合うCMを見て、「なにこれ楽しそう!」と口をついて出た。
 いやいや、ゲームなんだから、親が積極的に子供に勧めるのはどうなんだ。
 そう思って「欲しいなー」は言わなかった。
 当時、中学一年の息子に、次々とゲームを買い与えることはしたくなかったし、ゲームで遊ぶなら真剣にと考えていた。

 でも買い渋っていた私に、夫と息子が、いかに面白そうか、いかにしっかり遊ぶか、いかに欲しいかを日々プレゼンしてくる。

 スプラトゥーンに夢中になったのは、5年ほど前。

 今のところ、オンラインゲームにハマったのは、その一度きり。

 チームを作って4人対4人で自分のブキを使ってインクを塗り合う。より多くの面積を塗れたチームの勝ち。ただ塗るだけでなく、ブキを使うため、互いに攻撃もする。邪魔し合うので、相手をインクで打つ。打ち負けたら、スタート地点に戻る。一試合の3分内なら何度でもやり直せる。

 この「インク」のアイディアも、ただの「打ち合い」にならず表現がソフトで、怖がりな私にも安心で新鮮だったし、音楽もカッコ良かった。サントラを持っていて今でも聴く。

 オンラインで戦わなければならないゲームが、基本的には好きではないのは、私の性分なのだろう。チームで戦う時に、うまく立ち回れないと味方に申し訳なく思う。敵と対面した時の戦いにも強くなければならない。
 でも私、できれば、あんまり戦いたくないのだ。しかも相手がゲームのキャラクターならまだ良いのだけど、画面の向こうで人間が遊んでいるわけで、それを想像してしまうため、できれば避けたい。

 それでもこのゲームで遊べたのは、「1」の場合、「塗る」ことで貢献できる要素が強かったからだと思う。
 CMではペンキローラーに心奪われたけど、ローラーは意外と狂暴なブキとなるのがわかり、私はN-ZAPというブキを持っていた。射程距離は短距離と長距離の間。インクは多く出るけど一発一発は弱い。たくさん塗ると、トルネードが発動して、長距離で攻めてくる相手をそれで一時的に退散させられる。サブのブキは、スプリンクラーでやっぱり平和。スプリンクラーで塗りを広げられるし、ちょびちょび撒いていると、甘く見ている人がたまに勝手にやっつけられてくれる。

 きっとスプラトゥーン「1」をやったことのある人ならわかると思うけど、やっつけた数、やっつけられた数が対戦結果で出てくる。その数が多ければ多いほど、激しいプレイで戦いに強く、殺伐としたゲーム展開になっていく。でも私の場合は、ひたすら多く塗りたい。敵と対面しちゃったら、仕方がないから負けないように戦う。そこで打ち負けると味方に迷惑がかかるから。塗り面積トップ、キル数(「キル」と呼ぶのが私は本来好きではない)が2~5、デス数0~2が私の定番だった。

 ゲームの世界でも、仲間を作って待ち合わせをし、チャットなど連絡を取り合いながら戦う人たちもいた。でも私は「野良」と呼ばれる、フリーな身のプレイヤーとして遊んだ。

 ただ、野良には野良の面白さがあって。
 野良同士、うまく意思疎通をはかれないからこそ、時々、連係プレイができると気分が高揚する。勝ったら、その直後またすぐ同じメンバーで組む。何か用事があって抜けなければならなくなった時、ゲーム上でちょっとした声をかけれるので、その声を発して部屋を出る。相手も良く思ってくれてたら、声を返してくれる。

 私のプレイスタイルは、勝つために味方に迷惑をかけず、味方のアシスト、サポートに徹する。味方の足場を塗る。味方が打たれていたら、援護する。トルネードを出す。敵には、地味に邪魔なスプリンクラーでイタズラ心を発揮する。味方の、良いプレイには積極的に声をかける。

 これで充分私らしさが出ていると思う。
 
 以前試してみたゲームのスタイル診断で出た、結果の一部を載せよう。

あまり怒らない
ゲームをすることが純粋に好き
勝負事になると、なんか甘い
末長くゲームができる


 スプラトゥーン「2」になると、塗りよりキル数が重視されるようなムードになった。イクラ集めのステージでも、上手な立ち回りやどんなブキでも使いこなせることが大切になった。「1」でもそんな楽しみ方をしていたり、上手な人たちは「2」でも楽しめるだろうけど、塗りを楽しんでいた私はやめてしまった。

 これだけ書いておいて、本来、私は「ピクミン3」「ゼルダの伝説~ブレスオブザワイルド~」などのゲームが大好き。一人で黙々と戦い、アイテムを集める。
 オープンワールドで、行ってみたい場所を自由に走り回る。
 じっくり楽しむのが好きなので、終わってしまっても、何度も、何年も遊ぶ。

 そして「レディプレイヤーワン」は、そんなゲーマーたちの気持ちを満たしてくれる映画だ。
 最後の最後で、「ゲームに勝つこと、それ自体が大事なのではない」メッセージが流れる。

 ゲームが大好きな自分たちにエールを送られて、愛を感じる!
 
 「ゲームは、生きがいや友情や愛を知るきっかけにもなる。孤独を癒してくれる。特別な存在。そして、リアルが何より大切なんだよ」って、何度も伝えてくれる。
 そんなゲーマー万歳!!! ーな、現実も振り返らせてくれる映画……を明日、皆さんも観ませんか?

 いやあ最近、金曜ロードショーがアツいなと思って。


 2年ほど前に観たのを、感想に書いていた。


#エッセイ #ゲーム #プレイスタイル #スプラトゥーン #オンラインゲーム #ピクミン #ゼルダの伝説 #レディプレイヤーワン #金曜ロードショー #自己紹介をゲームで語る

この記事が参加している募集

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。