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せんだみつおゲームとぬいぐるみ

 せんだみつおって若い方たちわかるのかしら。
 「せんだみつおゲーム」をご存知かしら。

 今朝、「せんだみつおゲーム」を私より年下の人たちが説明しているのに、若い人たちはせんだみつおすら知らなくて腰が抜けそうになった。

 まあでもゲームが流行ったのも30年とか40年くらい前の話なのか。

 最初に誰かが「せんだ」と誰かを指さす。するとその人が「みつお」と言って、別の人を指さす。そして「みつお」と言われたその両側の人が「ナハナハ」と両てのひらを内側に向けて顔の横で前後に振る。さきほど「みつお」と言われた人が次に「せんだ」と指さす。
 これをテンポ良く繰り返すのがルール。

 説明からわかるように、5人以上いると面白いゲーム。学校とか、おおぜいで旅行したり行事があったりとか、そんな時でもないと遊ぶ機会はない。

 これをね、二人でやったらどうなるかって。

 想像すれば簡単なのだけど……。
 でも結婚して子供がいない期間が長かった私たち夫婦は、当時なんとなくたいくつになった時に試してみたのよ。
 「せんだ」「みつお」をひたすら互いに指さして、言ったそばから「ナハナハ」と言う。ただずっと二人で言い続けているだけで何のゲーム性もない状態がバカバカしくて笑い転げた。

 これって当たり前だけどたくさんいないとダメだよ。と、ひとしきり笑った後、ぬいぐるみを二人のまわりにはべらせて、車座になった。
 ぬいぐるみは、夫が好きでウチにたくさんあるのだ。

 担当のぬいぐるみをだいたい決めておいて始めた。
 どちらかがぬいぐるみの「せんだ」や「みつお」や「ナハナハ」のために、その手を動かすのが忙しすぎてまた笑い転げた。
 しかもぬいぐるみが手を挙げたり「ナハナハ」したりの様子が可愛い。

 「せんだみつおゲーム」の話が出る度にあの光景を思い出しちゃうのよねえ。私はひっくり返って笑っていたけど、夫も笑ってたなあ。


 すっごい下らない話だけど打ち明けたかった。私たち夫婦は、ぬいぐるみとよくたわむれている。

 ぬいぐるみとこのゲームをする時に一つ難点があるとしたら、ぬいぐるみ同士だとどれを指さしているかわかりづらい。人同士ならアイコンタクトがあるし誰を指さしているかってわかるものだね。コミュニケーションの真髄を知る。

 いやそんな大げさなものじゃあないな。


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。