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good man であれ~キャプテンアメリカ~

 出ていました、トミーリージョーンズ。いつ缶コーヒーを出して「この惑星では……」とか言い出すかと思いました。いや、MCUを遡っていた頃に目にしていたバッキーが出ていましたね。「ウルトロン」でもバッキーが再登場するシーンを観ていたので、なるほどこんな感じのいきさつかと知った。そして、スティーブロジャースが華奢な頃からの親友であることもよくわかった。なんて良い関係なんだろう。

 ようやく「キャプテンアメリカ」までたどり着きました。

 フェーズ1は、つくづく「戦争」がテーマなんだなと思わせられる。スタン・リーの原作、思想に近いものが多くて、その中に、チャーミングな女性たちが出てくるという印象だ。フェーズ2は後半しか観ていないのでわからないけど、段々とそういうことからも離れた様々な物事がテーマとされて語られている。そういったことに関して、スタン・リーが寛容になのか、受け入れているところが素晴らしいと思う。彼が生き生きとした様子で画面に登場し、皆に愛されてきた理由がわかる気がする。

*ここからネタバレあります。

 舞台は、1940年代、第二次世界大戦の頃。戦争ものの映画は若い頃にちょこちょこと観ておかなくちゃと観たけれど、今回は違った視点からで、やはりスタン・リーの考え方を知ることもできるという点では意義深いものがある。正義とは何か、平和のための戦争って何だと繰り返される問いかけ。

 トニース・タークの父親、ハワードがトニーとそっくりな言動をするところも面白かったし、アースキン博士の役割も良かった。彼の、スティーブ・ロジャースへの言葉が良いですね。「弱い者が力の価値を知っている」「弱い者は憐れみを知っている」と、スティーブの人柄を称える。彼の弱みと思っている部分こそが、大事なんだよと伝えるシーンだ。彼のハートを指して「良い心を大事にしなさい」(good man)というサインを、死の間際でも伝える。グッとくるシーンだった。

 キャプテンアメリカとなるスティーブ・ロジャースは、‘とにかく真面目’なイメージ通り、真面目だった。後のシールド創設者の一人、ペギー・カーターと良い雰囲気になるのだけど、デートは叶わぬまま、氷漬けで70年経ってしまう。目がさめた時、彼はそのまま。まるでゲームの世界ではないか。でもペギーは現実として年を取っているわけで。この映画では再会しないのだけど、そのうち再会するとどこかで読んだことがある。切ないだろうなあ。

 いずれにしても、バッキーもペギーも、スティーブが痩せっぽっちだった頃から、彼の真面目で内気、正義感が強くて何といっても純粋な性格、言動から魅力を感じている。アースキン博士もそうだけど、彼を取り巻く、彼への思いから、彼の人柄を感じられる。

 今回の「キャプテンアメリカ」は、様々な作品とのつながりを感じるので、「あれはこれとつながっている?」「あれはどこから出てきたっけ」「あれは、後のあの作品にあれとして出ていたよね」と整理するのが大変で、観終わってから家族で話すのも面白い。
 この映画を観たことによって、「ウルトロン」や「シビルウォー」をもう一度観ると面白いだろうと思うし、当然「インフィニティ・ウォー」も面白くなる。しかし、ここ10年の「アイアンマン」から始まったMCUシリーズ、5作品目の「キャプテンアメリカ」で、既にまた「アイアンマン」から観返したくなっている。色々なところが混乱してきているので、少なくとももう一回ずつは観返さなくてはいけない。

 次は、いよいよフェーズ1の締めくくり「アベンジャーズ」。


#映画 #感想 #MCU #マーベル #キャプテンアメリカ  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。