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[ライブレポート]JAZZの歴史を駆け巡る「しんゆりJAZZストリームDAY1」

はじまりました、かわさきジャズ2022ホールライブ。

「しんゆりJAZZ ストリームDAY1 」はホールライブの中で最初のイベントです。期待を込めて新百合トウェンティワンホールへ向かいました。
 
まずは守屋純子さんのセクステット。
さすがはビックバンドを主宰する守屋さん、ホーンアレンジが随所でクールに光っています。特にベートーヴェンの「悲愴」では、トロンボーンの池田さんのテーマが泣けました。エンディングでは桃源郷サウンドに魅了されました。ベートーヴェンも偉いけど、守屋さんもエライ!

守屋純子セクステット

つづいては谷口英治トリオ。実にシンプル。3 人の息がぴったりの演奏でした。特にお気に入りはギターの浅利さん。ステージ上の素敵な彼女を見ずに音だけを聞けば、演奏はオヤジJAZZ ギターの領域。渋いキザミと、フレーズの応酬でした。最後の曲はトリオなのに、グイグイくる圧巻の「Sing Sing Sing」。この会場で、このスタイルで、本日の曲順が絶妙でした。谷口さんのクラリネット最高!

谷口英治トリオ

つぎは「Maria Eva カルテット」。Maria Eva さんの魅力的なヴォーカル&トークはももちろん素敵ですが、本日一番聞きたかったピアニスト田中さんの演奏はサスガでした。「ROUND ABOUT MIDNIGHT」では一気にJAZZ の世界へ導かれ、最後は「STARDUST」で会場全体がハッピーな雰囲気になりました。

Maria Eva カルテット

最後の出演は「外山喜雄とデキシーセインツ」。会場全体を縦横無尽に練り歩く一体感のあるステージ!全編サッチモ降臨で幸せ感絶頂でした。ラストは「この素晴らしき世界」。この曲、歌詞がとても素晴らしいですよね。お隣の御婦人も目頭を熱くしておりました。本日はJAZZ の歴史を一瞬で駆け巡る素敵な企画でした。

 JAZZっていいな!

外山喜雄とデキシーセインツ


アンコールは「聖者の行進」ジャムセッション!

Text by いけだま
Photo by Tak. Tokiwa

公演概要

かわさきジャズ2022
「しんゆりJAZZストリームDAY1 」
日時:2022年10⽉29⽇(⼟)
会場:新百合トウェエンティワンホール
出演:守屋純子セクステット / 谷口英治トリオ / Maria Evaカルテット / 外山喜雄とデキシーセインツ
More Info

セットリスト

【守屋純⼦セクステット】
1: Broadway
2: Maple
3: Soulful, Mr. Morgan
4: 悲愴
5: Walking down the Nakamise Street

【⾕⼝英治トリオ】
1: Around the World
2: 恋わずらい
3: 鈴懸の径
4: Sweetie Cakes
5: Memories of You
6: Sing Sing Sing

【Maria Evaカルテット】
1: WHISPER NOT
2: PURE IMAGINATION
3: ROUND ABOUT MIDNIGHT
4: MY FAVORITE THINGS
5: ST. VITUS DANCE
6: STARDUST

【外⼭喜雄とデキシーセインツ】
1: Bourbon Street Parade
2: Hello Dolly
3: On the Sunny Side of the Street(カムカムエヴリバディーより)
4: High Society
5: ワシントン広場の夜はふけて
6: ビビデバビデブ―
7: ジャズ葬式(second line〜Just a Closer Walk With Thee)
8: この素晴らしき世界

==ENCORE==
EN: 聖者の⾏進