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川崎を「織る」。Saori Art Project

Kawasaki Saori Artは、「さをり織り」と呼ばれる布廃材を利用した織物によるアートプロジェクトです。
布廃材を川崎市内の企業・団体が提供し、様々な市民がこの布を織物にできるように裁断し、障害のある人たちなどが織って作られたさをり織り。この織物をさらにバッグやぬいぐるみなどに製品化して販売することも計画されています。
このプロジェクトは資源循環とともに、障がいの有無に関わらず才能ある方々が正当な評価による対価を得られる経済循環を作ることまでがゴールとして設定されています。
かわさきジャズは、こうしたKawasaki Saori Artの理念に共感し、過去のイベントで使用した横断幕やのぼり旗を素材として提供しました。

会場を飾るスポンサーボード。内容が変わるので1年ごとに作り直しています。
捨てられなくて倉庫に何年分もたまっていました・・・
「さをり織」で反物に生まれ変わったスポンサーボード。ピンクや黄色のところ、わかります?
この反物を使った商品の販売も構想されているそうです

7月2日に行われた講演会「Saoriアート、これまでとこれから」では、Kawasaki Saori Art プロジェクト実行委員会の山本美賢さんが、クラウドファンディングによる資金調達、さらに現状の課題、今後の展望についてお話をされました。
障害のある人の労働を経済面で支えること、そして廃材のアップサイクルによる新たな価値創造。本当に素晴らしい取り組みであることはもちろん・・・なんだかちょっと楽しい。
このカラフルさは、かわさきジャズやフロンターレをはじめ、様々な団体や個人から寄せられた布によるもの。まさに、いろいろが詰まった「川崎」の色に魅力があります。リサイクルや障害者支援という「いいこと」をしているというだけでなくて、アートが入ることで「たのしい」「うれしい」ものに変換できるんだなという発見があります。

ノクチ基地の山本美賢さんによる講演

ささやかな支援ではありますが、持続可能な社会づくりに少しでも貢献できたらと思います。今後のKawasaki Saori Artの展開にも注目しましょう!
そして、今年のかわさきジャズでは障害のある人との音楽プロジェクトも企画しています。発表をどうぞお楽しみに🎵