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「デザイン思考を起点にしたサービス作り」で記事を書くにあたって

このマガジンの立ち位置

本マガジンではデザイン思考を用いたサービス作りを行うにあたってのナレッジやTipsを私の経験則でまとめたものになります。

これまでクライアントワークや自社事業で多数のサービスデザイン・新規事業立案や、企業でデザイン思考の研修を行って来ました。最近では課外活動として立ち上げたサービスデザインクエストの活動を通じて、より一層デザイン思考やサービス作りに向き合っています。

活動をしていてここ数年で新規事業創発に限らず、既存サービスの改善においても、デザイン思考やサービスデザイン、UXデザインといった言葉が広く知られるようになったなと思います。

沢山の書籍や勉強会がある中で、私が記事を書こうと思ったのは単純に、より「サービス作り」にフォーカスし、実践経験で得た学びをアウトプットすることで探求し磨き上げるためです。

また、おこがましくはありますが、何かしらの課題解決に向けて志を同じくする探求者の一助になれればとうい気持ちです。

IT業界に感じているデザイナー視点での課題

サービス作りに限らずですが、何かしらを作る時、デザイン的なアプローチでは「誰に向けて作るか」の問いから始まります。一方テクノロジーのアプローチでは「何が作れるか」の問いから始まります。

デザインとテクノロジー

どちらか一方が特に優位であるとか、重要視されるべきということではなく、両輪を回してこそのサービス開発でないと、世の潮流の中で乗り切ることは難しく思います。(当たり前のことですが)

ただ時代の流れでいうと、人にフォーカスするデザイン的な思考によるアプローチがなければ、新たな市場を開拓することは難しいというのはあると思います。(それは私が語るまでもなく多くのところで言われてることなので割愛します)

しかし「デザイン思考」や「サービスデザイン」や「UXデザイン」がバズワードとして便利であること、また抽象的な概念を指すことから、勉強する人にとっては暗中模索感が出てしまうのかなと感じています。

デザイン思考とかなんだ感が否めない

もちろんしっかりとしたスクールはあルと思いますが、高額でハードルが高いので全員が受講するのもなかなか難しい…。一方で身近なところで開催されるイベントやワークショップでは時間制限が厳しく、デザイン的アプローチによるアイディエーションの「触り」くらいしかできず基礎が深まらないまま、「何が作れるか、どう作るか」のテクノロジーへの橋渡しのところまでは及ばないことが多いように思います。

結果、デザインとテクノロジーの橋渡しが抜け落ちたままバズワードとして言葉だけがとりだたされてしまうのは、大げさに言えばIT業界全体の課題のようにも思います。それぞれの役割の境目が入り混じり合うゾーンをどう埋めていくのか。

基本的に人は安全のため自分のコンフォートゾーンを出ることは自らはしません。しかしこのデザインとテクノロジーの間をしなやかに行き来できる人材、チームでなければサービスの開発は到底成功しえないでしょう。なぜなら実際にサービスを作るには、デザインとテクノロジーをなんども行ったり来たりすることが必要だからです。

そしてそこで起きる辻褄のズレやブレを包括的に見てチューニングすることがデザイン思考やサービスデザインの本番であり、難しくも楽しいところであると私は思っています。

(エンジニアであれば、それはアジャイル開発という手法であったり、スプリントという考え方であったりするのだと思いますが結局のところ、「ユーザーに当ててニーズを検証し、スピーディーにかつ調整しながら進めていく」という点では目指すところは同じと個人的には思っています。)

本マガジンで書く内容

本マガジンでは、デザイン思考を起点としたサービス作りをテーマとして、まずは0から1を生むにあたって、デザイナーとしてテクノロジーを担うエンジニアをはじめチームメンバーとどうやってワークを行うか、ヒントになるようなTipsやナレッジを中心に書いていけたらと思います。

一発目の記事はこんな感じでなんか、抱負のみになってしまいましたが宣言のために書かせていただきました。

こんなんで読みに来る人いるのか!?と思いつつも、少しでも「おっ?」と思ったらフォローしていただけますと幸いです。

ちなみに次回は「デザイン思考の特徴と、目指すべきアウトプット」というテーマで書きたいと思います。





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