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さっさと観ろ!観ないなら寝ろ!…2022年の韓国ドラマ BEST10

このnoteというブログサービスが「1年のまとめ」を送ってくれて、それによると僕が書いた中で今年一番読まれた記事はこれらしい。

とはいえ2021年に書いた記事なんだけど、確かに見ないうちに♡が100近くついていた。やっぱ考察とかは流行ってるんですかね。

2位はこれ。

韓国ドラマについての投稿がワンツーフィニッシュだ。
確かにこのnoteは、自分がやっているバンドのお客さん以外の目にも触れるといいなと思っていたので、恐らく↑の2つはその目論見が成功した例だろう。(いやもっと見られたいけど!!)

2020年に筆者の中では『冬ソナ』以来の韓国ドラマブームが訪れ、今年もその勢いはやむことはなかったってか2022年マジで豊作すぎてやばかった。

今年前半に『その年、私たちは』という大傑作ドラマが終わりを迎え、「こりゃ~今年1が決まったかもですね!」と偉そうに思っていたが、その後もそれを凌ぐドラマが出まくり。
『その年~』が2年前くらいのことに思えるくらい、結局何に感動したんだったか記憶から薄れてしまうくらい、本当に豊かな年だった。

記憶にある限り、今年最後まで観たドラマ(2021~22年公開のもの)をリストアップしてみると、22本あった。
それでも話題作を全てカヴァーはできていない状態だ。『還魂』とか見れてない。
そのどれもがベスト級の傑作なのだが、お正月休みに韓ドラを一気見したい諸兄に向けての意味もこめて、今年良かった韓ドラBEST10を決めていきたい。

ちなみにワースト『結婚作詞 離婚作曲 S3』で決定なのだが、これは多分制作者もワーストにするべく作ったマジもんの珍品なので問題ない。マジでイミフだった。ある意味オススメです。

シーズン2からメインキャストが3人も変わるという異常事態に視聴者は大混乱。「お前誰!?」



ではまずは10位~6位をザザッと。

第10位~第6位

第10位『シスターズ』
第9位『その年、私たちは』
第8位『グリーンマザーズクラブ』
第7位『私の解放日誌』
第6位『未成年裁判』

『その年、私たちは』に関しては本当に時期の問題というか、マジでもう覚えてないっていうだけの話。当時は後半毎回爆泣きしながら見ていた記憶がある。サントラが最高です。

『グリーンマザーズクラブ』は、お受験戦争に勤しむママたちの争い×ミステリといったテイストで、内容は割と俗っぽかったがギャハギャハ楽しめた。

俗っぽさと対極にあるのが『私の解放日誌』
神話か??と思うくらいの静謐さと、他の何にも似てない独特すぎる雰囲気をたたえた名作である。
多分今年ベストに挙げる人も多いだろうし、人生ベストに挙げる人がいてもおかしくない…いやむしろそういう人とこそ友達になりたい、素晴らしい作品だった。
ソン・ソック氏をはじめ、深すぎる人物造形を見事に演じた役者さんたちが本当にすごい。
個人的には人生ベスト級の『マイ・ディア・ミスター』を書いた脚本家さんの作ということで、事前の期待が高すぎたかな…というところではあった。


第5位

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

ウ to the ヨン to the ウ!
もうヒット具合でいうと今年No.1なんですかね??
パク・ウンビン主演、自閉スペクトラム症の弁護士が自らの特性を乗り越え、また特性を活かして活躍する様子を描いた。

韓ドラにしては珍しくほぼ1話完結で、笑いあり涙あり深みありの大盤振る舞い。
特に人気エピソード「子供解放軍」は最高だった…。

作中「上から読んでも下から読んでもウ・ヨンウ」というキメ台詞があったが、実はこのドラマのオープニングテーマの楽譜が前から読んでも後ろから読んでも同じように(つまりシンメトリーに)作られているという話を聞いた時は、そのこだわりの細かさに背筋が凍った。

誰が見ても面白いようにできているので、今から韓ドラの世界へ…という人は、2022年以降はこの作品からでしょう!全ての人類にオススメ。


第4位

『私たちのブルース』

このポスターを見るだけでじんわり涙腺が刺激されてしまう。

"韓国の沖縄"こと済州島を舞台に、小さな町で生きる人々の小さな人生のドラマを追った群像劇。
どんな人にもドラマがあって、そしてそのドラマは楽しいだけじゃない、まさに"ブルース"な苦い場面が沢山あるということを愛情たっぷりに描いていて、終わるころには全キャラ大好きになっていた。"ロス"という意味ではこれが一番あったかもしれない。

言わずと知れた大スター、イ・ビョンホン氏が、マジで田舎の粗野なオッサンにしか見えなくてすごい。なんかスタイルまで悪くみえるし。
このドラマもサントラが最高だった。BTSのジミンちゃんもソロで参加している。
人生経験を積んだ大人の方にオススメ。


第3位

『ナルコの神』

見てくれよこの男たちのツラ構えを。

原題は『スリナム』。南米のスリナムに出稼ぎに行った男が、現地の麻薬ビジネスのすったもんだに巻き込まれ…という話。
その巻き込まれる男をハ・ジョンウが演じてるわけだからもうたまらんです。
筆者のナンバーワン韓国映画『哀しき獣』でもハ・ジョンウは出稼ぎに行った先でやばい事件に巻き込まれアタフタしていた。これはもう興奮せざるを得ない座組というわけだ。

もう一人の主演をつとめるのがファン・ジョンミン。同じく傑作韓国映画『アシュラ』におけるクレイジーでクレバーで最悪な市長を思い起こさせる、最悪な牧師の役を演じる。
表向きは温厚な彼(とはいえのっけからだいぶ怪しいけど)がついに本性をむき出しにする「神のお告げだっつってんだよ、犬野郎」のシーンでは「キャー♡」と黄色い声をあげてしまうこと間違いなしだ。

マジで最高に面白いんだけど、なんか深いものが残るかといわれるとそうでもない、というところで3位に置かせていただいた。

6話完結の短めのストーリーなので、ドラマというよりほぼ映画という印象。
ゴツッとした麻薬カルテルものや韓国ノワールが好きな人は必見中の必見。



第2位

『シュルプ』

やっぱり韓ドラの魅力って面白い+技術点が高い+伝えたいことがあって深い感動が残る、ってとこだと思ってるので、そういう意味では『ナルコの神』よりもこっちだった。

↑に書いたような魅力を全て兼ね備えたような、まさに死角なしの完璧な一作。もちろん時代劇なので最初はちょっと尻込みする人も多いだろうが、それだけの理由で『シュルプ』を見ないのはもったいない。
バリバリ現代に生きる我々にも通じるメッセージを伝えてくれる作品です。話としてもシンプルに激オモロだし。

詳しくはこちら↓に書いたので割愛。

ある程度韓ドラ見てて、次何にしよっかな~と迷ってる方にオススメ。



第1位

『二十五、二十一』

『その年、私たちは』と同じく「こりゃあベストですわ!」と当時思い、そして今に至るまでそのテンションが持続してる大・大・名作。自分的には人生ベストにしている『賢い医師生活』『未生』『マイディアミスター』にも全然並ぶくらいの傑作だった。やっぱり世にも珍しい「フェンシング部の主人公」というだけで、フェンシング部だった筆者はどうしたって肩入れしてしまう。

その切なく胸をえぐる終盤の結末にかなり賛否が分かれたことも知っているし、否定的意見も全然納得できる。
が、もう自分的にはむしろそれがいい!!の域にきてしまっている。
詳しくはこちらの投稿をご覧ください。

↑にロスがなくなったとか書いてるけど、今むしろロスになってきた…。

今超話題のNewJeansの新曲MV「Ditto」に、このドラマの主人公グループの一人、チェ・ヒョヌクさんが出ているからだろうか。

やっぱ青春ってのは、報われないから青春なんだよな…(涙)

まだ蒙古斑の消えない大人たち、つまり僕やあなたにオススメだ。



というわけで、韓ドラ初心者は『ウ・ヨンウ』、中級者は『シュルプ』『ブルース』、映画好きは『ナルコ』、おセンチ野郎は『二十五、二十一』を観ろ、という結果になった。

僕は今『夫婦の世界』(2020年)に夢中なのでこのへんでアンニョン。

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