死んだ日にわたしは新しく生まれた気がする

みんな心配しないでね。

自分よりも目の前におる人が最優先

仕込み中、カウンターで足をブラブラしながら

何か手伝うわけでもなく

料理をするパンデを見たり見なかったり。

すると、いつも1人ラジオ状態でペチャクチャ話をしていたパンデ。

仕込みと買い出しが嫌いだったパンデは

私と話することで気が紛れて楽しかったみたいだ。

すぐ人の話に突っ込むところがあって

御意見番の和田アキコかよ

っていつも思ってた。

いつも人を自分のように考えて、心配し

困った時には困った人が優しい

ジョークか悪口みたいな褒め言葉。

パンデが茶化してよく言ってたな。

「普段困った人こそ

困った時に力貸してくれるもんや。

ヘベレケでどうしようもないジジイでも

困ったらシャンとして助けてくれるぞ、パン」

パンデが心配しちゃうような人

友達が少ないような

人とぶつかりやすい

困ったことばかり言う人たちが

パンデは人間らしくてオモロい言うてたし

そういう人たちに愛されてたよ

黄金虫なんて見たことないのに

最近、思い込みが激しくてマシにはなったけと

自分が今自分の中のどのあたりの位置にいるのか、たまに分からなくなる時があります。

あとからいうと、それは思い込み、そんなはずない。と人から言われ

アンビリーバボー的なこともあり

写真で残したら信じてもらえるかな？

と思いパシャリ。

こんな荒波に揉まれた傷だらけの分厚い背中

きっとパンデに違いない。

めちゃくちゃゴールドに輝いてて

パンデが倒れて~発見時~

今思えば、別の部屋なのに発見出来たことも奇跡だし

昼まで寝る予定が9時に起きるのも不自然だった。

見た瞬間、すごく大きな変な声だと一瞬は思ったけど、

見た瞬間以外はあんまり聞こえてなくて覚えてない。

とにかく重くてうつ伏せにしたら苦しいだろうし

パニックでよく動いて自分で立ちあがろうとするし

起こすのは布団がないと無理だった。

ほかに介護ならではの、起こし方があったのかもしれない

死んでしまったと知ってからのわたし