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令和のマーケターは簿記2級をとれ!の意味「こんにちは「令和」。平成マーケティング業界の振り返りと、未来に繋げること 」@BACKSTAGE2019虎ノ門ヒルズ(2019.8.29)

「体験型マーケティングを学び、出会う1日」を掲げるイベント、「BACKSTAGE2019」に参加した。

セッションのひとつ、「こんにちは「令和」。平成マーケティング業界の振り返りと、未来に繋げること 」をレポートする。

4名の登壇者

モデレーターは陰山 祐一氏(株式会社ナノベーション 「アジェンダノート」編集長 兼 コンテンツディレクター)※公式サイトのプロフィール

スピーカーは、
小金 悦美氏(株式会社インテージホールディングス アルゴリズム事業準備室 室長)※公式サイトのプロフィール
須田 伸氏(バカルディジャパン Marketing Director)※公式サイトのプロフィール
藤原 義昭氏(株式会社コメ兵 執行役員マーケティング統括部長)※公式サイトのプロフィール

実況Tweetをもとにレポートする。

平成マーケティングトピックスから

令和を考えるために、まず平成の振り返りから。

まず須田さんから。

平成のマーケティングトピックス
・テレビCM、崩壊せず。
・オンラインCGMの誕生と爆発的影響
・それ、あなたの会社の本当の姿ですか?

「あなたの会社の本当の姿ですか?」という問いが刺さった。

オンラインCGMの一種、企業の口コミサイトから転職者の本音があふれている。ピッカピカな情報で着飾るのはもう終わり。

続いて、藤原さん。

このバズったTweetに続く話を。

PRと広告はセットで、物語を作れるかどうか。

そしてマーケターといわれる人はビジネスデザイン出来ないと先がない、の流れで「マーケターは簿記2級をとるといい」と指摘(ご自身は3級だそうが)。

続いて、小金さん。

データの増加に伴い、データサイエンティストが注目されていると。

注目された事業をグラフから探る。

トークにあわせてグラフに情報が加筆されていく、わかりやすいスライドだった。

事業課題の解決には、事業会社とデータに強い支援会社のパートナーシップが重要になるだろう。

陰山さんからは3つのトピックス。

1.広告業界、働き方改革(2016年)
2.DeNA、GREEのテレビCM(2007年〜)
3.コミュニケーションツールに広告掲載(2004年〜)

広告業界だけでなく、広告主である事業会社側にも改革は必要。進んでいるのだろうか。

令和に求められる、マーケターの条件

陰山さんが提示した条件(経営×ビジネスデザイン×データ)はハードル高すぎそうで…。

須田さんは、広告クリエイティブを行う企業がバーボンによる事業を行ったと紹介。

支援会社自身が事業を行うことで得たものが大きいと。

小金さんは、支援会社をもっとうまく使ってほしい、と。欲しいデータを提示するのではなく、課題を提示し共有しなければ、いい成果にはたどり着かない。

藤原さんがツッコむ!

事業会社がだまされないように、と思う一方で、支援会社もいい事業会社と仕事がしたい、と。

会場からの質問「マーケターとは…」

事前に提示されたQRコードからアンケートボードへ投稿。

質問「マーケターが出てきた文脈は?」という問いから、マーケターについて。

小金さん:マーケターでありたい
須田さん:マーケティングという言葉がここ10年で顕在化。自分が考えるマーケティング活動は、マーケティング部で完結しない。
ふじわらさん:マーケターは会社を成長させるひと。コアが重要。

質問「AIやテクノロジーでマーケティングの仕事は奪われるか?」

須田さん:定型の仕事は置き換えられる。新しい価値を創造できるひとはAIを武器にして活躍できる。
小金さん:一部分はもっていかれる=楽になる。AIというよりRPAかも。
ふじわらさん:奪われると思ってたほうがいい。

質問「令和のマーケターとは(どんな存在か)?」
須田さん:いままでにないものを創造することを考え続けて、トライアンドエラーしていく。失敗を重ねて、会社も個人も強くなると言っている。
小金さん:技術へのキャッチアップが重要
藤原さん:(仕事をする上では)上の目線で、(組織の)外でも価値を出せるような存在でありたい

あっと言う間のセッションだった。

セッションをふりかえって

「マーケター」という言葉をよく見るようになった。業界誌はもちろん、ビジネス誌やネットの記事は増えた。マーケター向けのイベントも時期によっては毎日のように開催されている。

しかし、事業会社であろうが支援会社であろうが、マーケターは事業課題を解決するひとでなければならない。

藤原さんの提案する「簿記2級」は、マーケターが事業や経営を理解すべきという思いを象徴的に言い換えたものではないだろうか。

最近になってマーケターについて見聞きすることと共通している。

『マーケターの仕事と年収のリアル』の著者、インサイトフォースの山口義宏さんはマーケターのレベルを1から6に分けている。
レベル3のスペシャリストを超えるには、マーケティングの周辺領域を知り、高い視座が必要になると指摘する。

上位レイヤーを目指すマーケター必見!インサイトフォース・山口義宏さんに聞く、キャリアの壁を突破する方法とは? | Marketing Native(マーケティング ネイティブ)

元日本マクドナルドCMOで元ナイアンテックの足立光さんは「マーケティング=経営」がねじ曲がって「マーケティング=コミュニケーション」になっている。マーケターがマーケテイングの領域から出ない、と指摘している。

元マクドナルドCMO足立光が教える「CMOになるために大切なこと」 | Marketing Native(マーケティング ネイティブ)

「マーケティング=経営」と考えると、マーケターが求められる領域は広い。
恐れず挑んでいきたい。

BACKSTAGE2019のセッションから得た学びに感謝。ご登壇者のみなさん、ありがとうございました。

追記(簿記2級もいいけど…)

記事を公開したら、こんな意見も!

市橋さん、ありがとうございます。

ほかにも、中小企業診断士もおすすめ!との声も。

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