【書評】毒のあるユーモア短編集〜『毒笑小説』東野圭吾
これはゲハゲハと声を出して笑える本です。
作者はあの東野圭吾さん。直木賞作家にして著作多数、映像化作品も数知れず。日本を代表するエンターテイメント作家のお一人。
笑いをテーマにしてもクオリティ高いです!
1、内容
タイトル通り、「毒」のある笑いをテーマにした短編が、12編収録されています。一編一編は適度な短さなので、サクサク読めます。
2、私の感想
私のイチオシは、『ホームアローンじいさん』。
息子夫婦と孫が留守の間に、孫が隠し持っている◯◯なビデオを見ようと奮闘するおじいちゃんの話です。
機械に弱くて、冬なのに間違って冷房をつけちゃうあたりとか、もう最高です。
他にも、警察が極度にマニュアル化してしまったために、自首しようと思ってもマニュアル対応をされてたらい回しにあい、いつまでも自首できない『マニュアル警察』なんていう話もあります。
『容疑者Xの献身』や『白夜行』といった重厚な作品では見られない、東野圭吾さんのたぐいまれなユーモアセンスをこの作品では見ることができます。
3、こんな人にオススメ
・読書は堅苦しくて根気が必要だと思っている人
その概念がひっくり返ると思います。
・通勤電車で読む本を探している人
短編集なので、通勤にはもってこい。どこからでも読み始められます。
・気分転換をしたい人
「ちょっと疲れたなあ」という時に読むと、心身がほぐれることでしょう。
ちなみに姉妹編もたくさん出ています。
どれも笑えます!
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