『みんなで小さく区切って進める』ガイド

『みんなで小さく区切って進める』とは

『みんなで小さく区切って進める』は複雑な問題を解決するためにみんな(チーム)で一緒になって改善していくための進め方です。

『みんなで小さく区切って進める』で大事な考え方は『経験から学ぶ』と『ちょっとずつ進める』です。小さく区切ることで、ちょっとやってみて、それから学び、またちょっとやってみる。それを繰り返しながら進みます。

『みんなで小さく区切って進める』を上手にするには『見える化』『チェック』『改善』の3つが重要です。これにより『経験から学ぶ』効果を高めます。

機会を作る

『見える化』『チェック』『改善』を取り入れるために5つの機会を設けましょう。これらの機会は毎回同じ時間に行うことでリズムが生まれいい感じになります。

区切り』があることで立ち止まれます。立ち止まることで落ち着いて『チェック』し『改善』することができます。この『区切り』は1週間もしくは2週間にすることが多いようです。

まず『区切りの計画づくり』で『区切りの目標』を立てます。中長期的な目標に対して今回の目標を『チェック』し『改善』しましょう。中長期的な見通しが『見える化』されているとよいですね。あと、過去の実績が『見える化』されていると今回の『区切り』の間にどれくらい進めるかの予測ができるようになります。

朝会(昼会でも可)』は1日単位の区切りになります。日々『区切りの目標』が達成できそうかを『チェック』し、達成できそうにない兆候が見えたら『改善』します。各自の状況が『見える化』されているとその兆候に気づきやすくなります。

区切りのふりかえり』は今回の『区切り』の進め方(プロセス)を『チェック』し『改善』します。より良い進め方を模索し、少しずつ変えていきましょう。

区切りのお披露目』は今回の『区切り』の内容(コンテンツ)を関係者にお披露目し、『チェック』してもらい内容の『改善』に繋げます。関係者との大事な接点でもあります。関係者も一緒になって改善していきましょう。

チーム

また、3つの役割も大切です。『主に内容を考える人』と『主に進め方を考える人』と『一緒に進んでいく仲間たち』があります。

主に内容を考える人』は「船頭多くして船山に登る(日本の諺)」にならないように一人であることが望ましいですが、責任が重くなりがちなので一人で背負い込まずにみんなに助けてもらってください。

主に進め方を考える人』はみんなが『みんなで小さく区切って進める』ことを上手にできるように手助けしてください。あなた自身が『みんなで小さく区切って進める』ことの手本となりましょう。

一緒に進んでいく仲間たち』は特定の技術を持った人たちだけではありません。一緒に進んでいく人たちはみんな仲間です。関係者も巻き込んで一緒に進んでいきましょう。「遠くへ行きたければみんなで行け(アフリカの諺)」です。

見える化の対象

『見える化』する対象はいくつかあります。例えば『やりたいことリスト』。やりたいことをリストアップしてみんな(チーム)に共有すればみんなで助け合うことができるようになります。やりたいことがやりたい順に並んでいると何からやろうかと悩まなくていいですね。

あとは『区切りの目標』。区切り区切りでどういう状態になっていたいのか言語化しみんな(チーム)の目標にします。そうすることで、一人一人が自分がやるべきことは何かを考えられるようになり、時にお互いに助け合いながら目標に進んでいくことができるようになります。

『やりたいことリスト』や『区切りの目標』は内容です。『主に内容のことを考える人』が中心となってしっかり『見える化』していきましょう。

最後に

『みんなで小さく区切って進める』のはとても難しいです。最初から上手にはできないかもしれません。『みんなで小さく区切って進める』ことそのものを小さく区切ってやっていきましょう。できるところから始めて、少しずつ改善しながら少しずつ上手になっていく。それでいいのです。

※最初は「小さく区切ってやる」としていましたが、命令口調に感じる人がいたので「みんなで小さく区切ってやる」に変えてみました。
※ちょっとずつ進める感じを出すために「区切ってやる」を「区切って進める」に変えてみました。
※『スクラムガイド』を参考にして作成しました。
『みんなで小さく区切って進める』ガイドをスクラム用語に書き換えてみました
※「区切って立ち止まる」ことの大切さを学ぶのには書籍『LEADER’S LANGUAGE』がおすすめです。


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