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歌もよひの散文どち

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心のままに書くなんて簡単に言いますが、たまたま思いについた言葉が「心のまま」かどうかは、よくよく見直すようです。
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2022年2月の記事一覧

「死」について

過日「実存」について書いた。そこではいかに生きるべきかを考えたが、自らの実存には、その終幕である「死」がついてまわる以上は、それを語らぬ実存論など片手落ちであったかもしれない。しかしこの世に生きる人間は、誰一人として死を体験したことはないのである。なぜなら死んでしまった人間は、もうこの世にはいないのだから。どんなに死に接近した体験であっても、それは死そのものではないし、ましてや死後の世界というもの

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「実存」について

なぜ生きるのか。なんのために生きるのか。こんな問いかけは、不粋というものであろうか。しかし人とは、自らの「実存」について、自らに問うてしまう存在である。とりわけそれまでの生き方が、何かの壁にぶつかったように感じられる、そんなときには。「人間」という言葉によくあらわれているように、人とは「人の間」に生きる存在である。人と人との関係性の網の目のうちに、すくいとられた存在である。その他者との関係が不調を

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