川野夏橙

まだ、どのくらい心のうちを話せばよいか、わかりません。

川野夏橙

まだ、どのくらい心のうちを話せばよいか、わかりません。

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【映画】「花束みたいな恋をした」 溢れ出る言葉を、いまは止められそうにない

※ネタバレを含みます。 観終わってすぐに、次に何をするかを決めた。 トイレに籠る。行きたかったし。ドアがうまく閉まらなくて震えた。初めてスーツで映画を観たけれど、トイレ入った瞬間に間違えて、パンツのホックを外す前にジャケットのボタン外し始めてしまって、笑った。 そしてこれを書く。言葉にする。時間が止まってて欲しい。クロノスタシスって、ね、知りませんでした。 言葉って陳腐かもしれない。そう思う自分も何割か居たけれど、でも伝えたいっていう芯のある素直さが言っている。 とにかく書

    • 【映画】「ちょっと思い出しただけ」ちょっとって、可愛い

      ※ネタバレ 今回は、3週間も会えなかったらしい。 募って募って、簡単に言葉に出したくはないと心に決めたのに、久々に会った彼はやっぱり死ぬほど愛おしくて、直ぐに言葉に洩れた。 高速道路の事故渋滞、ただでさえ退屈でけれど幸せなバスの時間が1時間半も長引いた。 渋谷から五反田を乗り継いで、彼の家に着いて、息をつく。洗濯物を畳んだり、お皿を洗ったり、彼の家が私の手によって悦んでいく。 一緒に居られる時間が減るのが、遠距離になってから堪らなく辛くて、バスの遅延はしょうがないにしても

      • 私の叫びを

        ♢まえがき 最後まで迷った。 書いたからには、私は共感がないと気が済まない。 どうしても自分の中だけに留めておくことに違和感を抱く「発信者」の私だから、このできる限り自分の内面に寄せた文章を、誰でもなく彼に届けたいと思ったし、彼に伝える勇気がでないのなら、できる限り多くの人に評価してもらいたかったのだ。 こんなに内面を語っておきながら、恥ずかしげもないどころか少しの自信と共にこれを世に出すことを、どうか認めて欲しい。 ♢あいまいなもの 恐らくだが、私は、この世の中では、

        • はじめまして、4月11日 0:36の私から。

          坂の多い大学に近い下宿先、 霊園のそばの 少し古いアパートの2階のすみ、 六畳一間の、 嫌いなピンク色のふすまの前にある 硬いベッドの上で、はじめまして。 開いてくれて、本当にありがとう。 自分の名前から一部取って甘夏、その品名、カワノナツダイダイという綺麗な名前をお借りしました。 川野夏橙です。 まだ、どのくらい心のうちを話せばいいのか、わかりません。 でも私、昔から自分の今の気持ちにだけは素直で、嘘がない言葉で埋めつくしたいなと思います。 無い語彙力と、メルヘンな脳

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