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5月28日 お腹いっぱい食べられない

5月24日に退院して以来、25日は天ぷら蕎麦と日本酒4分の1合、26日はあっさり系のラーメン、アフォガード、白ワイン1杯と、友人と会うのをいいことに、なかなかチャレンジングな食生活を送ってきた。ひと口は少なめにして10回は噛む、なんだったら20回しっかりと噛む。食べるスピードはおのずと遅くなるものの、背にも何にも腹は代えられない。地道な努力が功を奏して、わたしも腸も調子がよかった。昨日の夜までは。

昨日27日は終日家で過ごしつつ、冷凍うどんや無印のインスタントスープ、レタスと豚ロースを蒸したものなど、腸に優しい食事をとった。優しいからといって油断した。シンプルに、食べ過ぎた。

夜には腹痛が酷くなって、脂汗をかきながら、ベッドの上でお腹を押さえた。食べたものが今この辺にある!というのがよくわかった。手術から3週間ちょっと、わたしの大腸の消化機能はまだ復活しきってはいないのだろう。いや、そもそも大腸って、消化するための臓器なんだっけ……。消化か吸収か運搬か、とにかく大腸の働きを助けるために、仰向けになったり横向きになったりとこまめに体勢を変えた。気づいたら電気も消さずに眠っていて、目が覚めたときには夜中の3時を過ぎていた。

ストーマのパウチに手をやると、ガスと排泄物で膨らんでいる。看護師さんは「けっこうパンパンになっても破裂したりはしませんよ」と言っていたけれど、いざ丸く膨れたパウチを見ると、最悪のケースが思い浮かんで一気に目が覚めてしまう。破裂しなくても、何かの節に装具が外れて排泄物が漏れてしまったら、それはそれで終わりだし……。お手洗いで排出の処理をするために起き上がろうとすると、お腹の浅いところがが少しだけ痛む。衰えた腹筋か、はたまた手術の痕か、どこが痛むのかよくわからないけれど、身体はしっかりとダメージを受けているんだなと思った。

パウチの処理を済ませると、食べ過ぎによる腹痛はいくらかましになっていることに気がついた。同時にお腹も空いていた。何かつまみたいけれど、今食べたらまたお腹が痛くなってしまうかもしれない。なかなかやっかいな身体になってしまったなぁと思いながら、コップに水をなみなみと入れて、5分ほどかけてちびちびと飲んだ。

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