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クラウド連結会計ソフト結/YUI

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クラウド連結会計ソフト結/YUIに関連して、連結決算に関する情報含めて発信していきます。
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2024年1月の記事一覧

単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして単体会計ソフトとのAPI連携が挙げられます。API連携していない会計ソフトの場合はExcel又はCSVインポートになるのですが、それも大した手間ではない、API連携確かに便利だけど具体的なメリットを知りたい、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果というテーマで書いていきたいと思います。 ※API連携対象となる会計ソフトについては結/YUIのLPに掲載していますのでそちらをご確認くださ

Excel連結からシステム化するタイミングについての考察

これまで主に結/YUIに絡めて連結決算の概要の記事を書いてきましたが、これからはより実践的な内容(結/YUIの機能含む)を書いていきたいと思います。ということで今回はExcel連結からシステム化するタイミングについて考察していきたいと思います。 1.Excel連結のメリット・デメリットメリットは何といっても自由度が高いことです。担当者によって微妙な好みの違いがあると思いますが、それを反映できる点がExcelのいいところです。また、Excelで完結できるのであればシステムを入

パズルを解くように連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

いよいよ連結キャッシュ・フロー計算書(以下、連結CF)について書いていきたいと思います。できるだけコンパクトに書きたいので詳細説明は端折ってしまいますが、うまくイメージが届け、と思い書いていきます。 1.結/YUIにおける連結CFの作成・表示方法まず、結/YUIの連結CFは「簡便法」で作成し、営業活動の表示方法は「間接法」となります。 また、「連結CF仕訳」を計上して作成する方法ではなく、Excel連結でよくある以下のような形で作成します。(海外子会社がある場合の為替換算

連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか

前回までの流れを一旦振り返ります。 まず、「会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか」の記事にて、連結財務諸表の作成方法はずっと変わっていないという話を書きました。そして「連結F/Sざっくり作成方法①」と「②」にて、連結範囲を決めて→各社の試算表を合算して→連結仕訳を計上して→連結CF作る、という超ざっくりな(連結キャッシュ・フロー計算書はほぼ説明してない)流れを書きました。 続いて連結キャッシュ・フロー計算書をテーマにして書いていこうかと思った

連結F/S ざっくり作成方法②

前回の記事に引き続き、連結財務諸表の作成方法について残りのステップを記載していきたいと思います。 まず連結対象となる子会社の範囲を決める 親会社と連結子会社の試算表を合算する あるべき残との差額を連結仕訳で計上する 連結キャッシュ・フロー計算書を作成する 1.あるべき残との差額を連結仕訳で計上する実務的な順番としては、「連結仕訳」を計上して、その結果「あるべき残」が算出されますが、考える順番としては「あるべき残」を考えてから、前回ご説明した「単純合算の数字」との差額

連結F/S ざっくり作成方法①

前回の記事で、連結財務諸表の作成方法は一貫して変わらずという話を書きました。では具体的にどのように作成していくのか、あまり難しくならないようにざっくりベースで記載していきたいと思います。大きく以下の4ステップがありますが、今回は前半2つについて記載します。 まず連結対象となる子会社の範囲を決める 親会社と連結子会社の試算表を合算する あるべき残との差額を連結仕訳で計上する 連結キャッシュ・フロー計算書を作成する 1.まず連結対象となる子会社の範囲を決めるまずは連結範

会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか

前回は結/YUIの開発背景を書きましたが、今回から「連結会計」の基礎的な内容と、適宜、関連して結/YUIの機能もご紹介できればと思います。 1.連結財務諸表はいつから開示するようになったのか連結財務諸表の作成・開示は遡ること2000年前後の「会計ビッグバン」の一環で導入されました。親会社は黒字だが子会社は大赤字(親会社の赤字を子会社に押し付け?)と言った場合には単体財務諸表だけでは正しい業績評価が出来ない、ということで、グループ全体の財務諸表を作成して開示することが義務付け

クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介

リリースから1年半程経ったクラウド連結会計ソフト結/YUIですが、当初想定していた方向に、リリースしてからの状況を踏まえて多少の軌道修正を加えて、ようやく進むべき方向性が明確になってきました。 そこで、改めて結/YUIの開発背景や概要、連結実務の話から結/YUIを使った場合の実務、そして今後の開発予定も含めて書き溜めていきたいと思います。 読みやすい長さで定期的に更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 1.なぜ「ちょうどいい」連結会計ソフト結/YUI