会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか
前回は結/YUIの開発背景を書きましたが、今回から「連結会計」の基礎的な内容と、適宜、関連して結/YUIの機能もご紹介できればと思います。
1.連結財務諸表はいつから開示するようになったのか
連結財務諸表の作成・開示は遡ること2000年前後の「会計ビッグバン」の一環で導入されました。親会社は黒字だが子会社は大赤字(親会社の赤字を子会社に押し付け?)と言った場合には単体財務諸表だけでは正しい業績評価が出来ない、ということで、グループ全体の財務諸表を作成して開示することが義務付けられました。
(ちなみに、私が公認会計士二次試験に合格したのは2005年なので、監査法人に入所した時点ではすでに連結財務諸表の開示は当然といった状況でした)
2.会計ビッグバン以降の改正
連結財務諸表の作成が始まってから様々な改正が行われました。例えば、持株基準から支配力基準への変更、持分変動による差額の処理方法の変更、少数株主持分から非支配株主持分への名称変更など、会計処理や開示に係る部分の変更は数多く行われました。
しかし、連結財務諸表の作成方法は一貫して変わらず、ざっくり言ってしまうと、合算してあるべき残との差額を連結仕訳で計上する、といった流れとなります(ざっくりしすぎた記載ですが、実際こんな感じです)。
なので、ずっとExcelで作り続けることはもちろん可能です。問題はExcelでは単体・連結・開示・監査を一気通貫にし切れない点や規模が大きくなってくると数式が複雑になること等による属人化ですが、それは前回の記事をご覧ください。
では一貫して変わっていない連結財務諸表の作成方法は?という話は、長くなってしまうので次回にしたいと思います。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。記事公開した時点は2024年なので、連結財務諸表を開示するようになってから24年くらい経つんですね。それなりの期間が経ちますが、まだまだ色々と課題があり、それを結/YUIで解決したいと思っています。
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