他人の性格を理解する難しさ

あなたは花火を見ている。
その花火が建物に半分隠れていたとしよう。
しかし楽しさが半減するわけではない。
人は無意識に全体像をイメージすることができるのだ。


それは、花火の性質上、左右対称になるものが多いし、そうでないキャラクターを模した花火であれば半分の時点でわかるからだ。

しかし、人間の性格というの物を安易に想像すると往々にして間違ってしまう。
あまり関係のない他人ならそこまで問題ないのだが、同僚・友人以上、特に家族や恋人など親密な関係であればしっかりと理解しておきたいものだ。

具体的な例を挙げていく。
・「甘いもの好きじゃないんだよね」と言っていたのにチョコレートは好き
・「細かい事が気になる性格」と言っていたのに風呂の排水溝が詰まるまで掃除しない
このように一見、一貫性がないような行動は実に多い。

これは何も発言した本人のせいではなく、人間の性格というのは本人でも一言で表わせないほど複雑なもの(一貫性の無いもの)なのだ。

例えば、大学時代の私の元彼は
「米粒をちゃんと食べない人」が嫌いだった。
私は、食べ物を粗末にしない”良い子”と初めは思った。

しかし、ある時定食屋でちょっとした野菜や漬物を残していたので、「野菜や漬物は残すんだ」と指摘したら1時間、口を聞いてくれなかった。

後から知ったのだが、彼女の実家は米農家で、「お米には神様がいる」的なことを聞いて育ったらしい。

野菜農家や漬物農家に生まれていたら、米は残しても野菜や漬物は残さない子になっていたのだろう。

また、もし小さい頃に親が
「茶碗についた1粒の米まで食べるなんて貧乏くさい」
と言ったらどうだろう?
おそらく彼女はその後出会う男性に貧乏なイメージを持つに違いない。

≪まとめ≫
私たちは人間を分類したがる。
・怒りっぽい人
・ケチな人
・優しい人    このように。
しかし、親密な関係になったら、1つ1つ相手に聞いて人間関係を構築するべきだ。

寿司を食べに行って、穴子が好きだと言っていたからといって鰻が好きだと拡大解釈してはいけない。
とてもめんどうな作業だけど、とにかく1つ1つ確認し、覚えていくと無駄なイライラや誤解が少ない。

また、自分の注意点は、むやみやたらに「自分は○○な人間だ」と一括りにしないこと。
相手はあなたの言動と行動の一貫性の無さにイライラするだろう。

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