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MOVEストーリーは突然に

本日(7/18)が誕生日でした。SNSなどでのたくさんのお祝いメッセージありがとうございます。もはや歳を重ねたからといってそれほどめでたいというアレでもありませんが、おかげさまで無事に30歳(※16進数表記)になりました。これからの1年もますます精進しますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

年齢も30の大台(※16進数表記)に乗りましたし、元号も改まったということで…というのはただのこじつけですが、実は先般ひとつ僕にとってはかなり大きな決断をしました。

引っ越しします。

といっても同じ東京都内で少し北西に移動するだけですけれども…。

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思えば、大学進学のために九州の片田舎から上京してきた僕が最初に住んだのは、西武新宿線の都立家政駅から15分ほど歩いた練馬区の南の外れにある古い下宿でした。ちょうど「めぞん一刻」の一刻館のような造りの建物(ただし管理人は残念ながら響子さんではなく、風の谷の大ババ様のような風貌の過干渉で面倒くさい婆さん…)で6畳1間トイレ共同風呂なし、家賃は¥37,000でした。

初めての独り暮らしで色々と勝手が分からず、冬に近所のピザ屋でデリバリーのアルバイトを始めるまで極貧生活を送っていた記憶があります。「来週の仕送りまで食料が米と味付け海苔しかない」とか「大学の学食で¥190のかけうどんを友人に奢ってもらう」みたいな(笑)。今とほとんど変わらぬ身長(170cm)で体重が53.5Kgまで落ちていた時期もあります(ただし栄養失調で常に口内炎複数…)。

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下宿生活のあまりのプライバシーの無さと朝の西武新宿線の混雑に耐えかねて、1年で逃げるように引っ越したのが中央線の阿佐ヶ谷駅から徒歩3分のところにあるアパート。安普請のくせに「VIP」という名前がついてました(笑)。ここはユニットバス込み5.5畳(+ロフトという名の物置スペース)という狭小物件でリビングに普通のベッドを置くことも出来ず、試行錯誤の末に結局は高さ60cmほどの屋根裏に布団を敷いて寝ることに。

とある夏の夜中、何やら大雨が降る夢を見てふと目を覚ましたところ天井のモルタルからボタボタと水が零れ落ちて布団をぐっしょりと濡らしており、あまりのことに腹が立って天井を殴ったら、水を吸って柔らかくなっていたモルタルが破れてその上に溜まっていた水をバシャッと顔に浴びる、という大惨事が発生したことがありました。しかもその原因が「上階の住人が強引にユニットバスに持ち込んで使用した洗濯機の排水がユニットバスの排水管から溢れ出たことによるもの」と判明して怒り心頭。初めて他人の家に怒鳴り込みに行ったのも今となっては懐かしい思い出です…まあ二度と経験したくはありませんが(汗)。

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阿佐ヶ谷に4年住んでいる間に大学を卒業して某音楽専門学校にジャズ・サックスの勉強をしに通うことになり、少しでも練習できる時間と場所を確保したくて引っ越したのが今のマンションでした。いわゆる楽器可物件ではありませんでしたが、隣室との境界が防音壁になっている新築物件との謳い文句に惹かれ、自宅練習用に防音ブース(電話ボックスサイズ)を購入すると同時に阿佐ヶ谷から5駅下って武蔵境へ。電話番号の市外局番が初めて03じゃなくなって「これが『都落ち』か…」と思ったのを覚えています。

駅からは遠いものの目の前を走るバス路線が何本もあって交通の便は悪くなく、マンションの1Fはコンビニで日常生活にも支障なし。コンビニは途中で松屋に変わりましたが、やがて徒歩圏内にTSUTAYAが出来たりショットバーが出来たりラーメン屋が出来たりドラッグストアが出来たりしてそれなりに居心地の良い生活をしていたら、いつの間にか24年(!!)が経過。どう考えても今の物件で一番古い住人になってしまいました。浦島太郎かよ…。

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この部屋への転居を決めたとき、「次に引っ越しをするときはライフステージが大きく変わったとき(結婚とか)か、24時間楽器可の物件を見つけたときだ」と決めていました。今回引っ越しを決めた理由はもちろん結婚…のほうではなくて(笑)、24時間楽器演奏可能で家賃を捻出可能な物件に巡り会ったからです。

もともと気になる物件ではあったので時々そのマンションを運営する不動産会社のWebサイトをチェックしていたら、たまたまその日に掲載されたばかりの空室情報を発見。すぐ不動産屋に連絡を入れたもののタッチの差で他の借り手がついたらしく、ガッカリしていたところに担当者から「同じ物件の他の部屋(最初にコンタクトした部屋より多少広め/多少高め)の解約予定が出たがどうするか」と照会があり、もはや錦織圭のリターンエースばりの勢いでその場で入居申込書を書いて出したのでした。あまりに速攻で決めたので物件のWebサイトにも空室情報が掲出されなかったほど。タイミングってあるんですね。

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新しい部屋は東京で最初に住んだのと同じ西武新宿線に繋がる沿線(正確には最寄駅は西武拝島線上)です。そう言えば大学に入学してすぐ、まだ東京の地理がよく分からなかった頃に「フロム・エー」か何かを見てこの辺りにアルバイトの面接を受けに来たことがありました。当時は「何だこの地の果てみたいな所は…」と思ったものでしたが(失礼過ぎ)、まさか30年近く経って自分がそこを最寄駅にすることになるとは…。

そんなこんなで転居に伴ってしばらくはバタバタすると思いますが、演奏やレッスンや譜面書きの仕事は変わらずお引き受けしております。また中央線民最大のメリットである「終電の遅さ」を手放すことになったので新宿方面からの帰宅可能時刻が1時間ほど早まる見込みですが、楽しげな飲み会のお誘いなども随時お待ちしております。それから、今後はアコースティックな編成なら我が家でリハーサルやら簡単なレコーディングやら出来るようになると思いますので、落ち着いたらそういうの込みで遊びに来ていただくのも大歓迎です。先日ヤフオクで落札した(ものの置き場所がなくて文字どおり死蔵している)88鍵のMIDIキーボードも、これでようやく日の目を見られるのではないでしょうか!?

上京以来、実に24年ぶり3回めの引っ越しです。上京直後に流行った小田和正の歌の歌詞ではありませんが、何から始めればいいのか分からないまま時は流れて、浮かんでは消えていくToDoリストの作成に追われております。皆さんに色々とお知恵やお力をお借りしたいこともありますので、より一層のご支援を賜りますようお願いいたしまして、本日の私からのご挨拶に代えさせていただきます。ご静聴ありがとうございました!! ←誰だよ(笑)。

(写真は2011年の元旦に現住物件の屋上から撮影した初日の出)

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