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大好きなレトロなまちで、大好きなことを仕事にする

古関真奈美さん(フォトグラファー
福島県猪苗代町ご出身の古関さんは、13年前ご結婚を機に川俣町へ移住されました。
現在は、義両親、夫、3人のお子さん(11歳、9歳、7歳)と川俣町に住み、フォトグラファーとして福島県を中心に活躍されており、町の魅力を発信する取り組みにも参加されています。

町に移住してきて感じたことは?
最初は、すっかり山の中に来てしまったと思いました。しかし、住んでみると、自然だけではなく、レトロな町並みが広がっていて、映画のセットに飛び込んだような気持ちになりました。私は昔の風情あるものが好きで、ベビーカーを押しながら、大正、昭和レトロが凝縮されたような商店街や蔵がある川沿いを眺めながらよく歩きました。

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▲レトロな町を背景に数々の撮影をされている真奈美さん

お写真を始められたのは?
8年前に友人のウェディングフォトを撮ったのがきっかけです。私はひとを綺麗にするのが好きで、美容関係の職につきたいと思っておりましたが叶いませんでした。美容とは関係のない仕事をして、結婚してからはずっと専業主婦でしたが、友人が結婚して、ウェディングフォトやるかわからないと言っているのを聞き、ぜひ撮ってみたい!という思いが出てきて、未経験にも関わらず、「わたしにやらせて!」と勢いで立候補しました。ドレスは、義理の母の関係で自宅に衣装がたくさんあったのでイメージがついていましたが、肝心の一眼レフカメラは撮影することを決めてから購入しました(笑)気合だけでしたね。
結果、ウェディングフォトは、自分のやりたいことがぎゅっと形になって、友人にも喜んでもらい、そして自分が何よりも楽しかったです。この上ない喜びを感じました。でも、それをお仕事にするということは考えておらず、一回限りの思い出でした。

その後お写真は?
子供が可愛い時期でしたので、子供の写真を撮ってはSNSにアップしていました。
それがたまたまイベント企画会社の方の目に止まり、イベントカメラマンとして呼んでいただくようになりました。イベントに出店されているお店の撮影をするようになり、その後名刺や商品写真撮影もするようになりました。

プロになられたのは?
オファーが増えてきて、私に出来ることは、写真だ!と思い、プロになることを決めました。それまでは、家族を支えながら自分に出来ることは何だろうとずっと悩んでいましたが、写真に出会い、これだ!と確信し、写真の勉強を本格的にしました。
とは言いながら、経験もないですし、スタジオでも働いたことがなく、周囲からも趣味を仕事にするの?と言われたこともあり、本当に自分はプロになっていいのか?と葛藤はありました。

そんなとき、支えになったのは?
家族の圧倒的な愛です。家族は、私の気持ちを理解、応援してくれました。特に、義母が太陽みたいなひとで、「真奈美が楽しそうにしているなら、やったらいい」といつも励ましてくれました。義母は私に合いそうなひとがいれば、紹介してくれ、その方々との出会いも、カメラマンとして進む後押しになっていると感じています。

お仕事としてスタートされてみて?
目標をしっかり立てて進む方もいらっしゃいますが、私はご縁がつながって、流れに任せて自然にそうなったと感じています。仕事を始めてから、子育てもよい意味で肩の力が抜けたと感じています。それまでは、「母とはこうあるべき」という理想像が強く、食事をきちんとつくらなければならない、宿題をしっかりみなければならない・・等とにかく一生懸命でした。今は、義両親、夫、子どもたちを頼りにし、仕事と家庭の両立をしています。子どもたちが母親の自分だけではなく、いろんなひとから学び、自分たちで選択していく姿を見ると、自分には働きながらの子育てが合っていたのかなぁと思います。

川俣町の良いところを教えて下さい。
子育て支援が手厚いことと、「コスキン・エン・ハポン」です。コスキンについては、レトロな町並みに中南米の音楽というカオス感が面白くて、1年に1回異国に来ているような経験ができます。子どもたちも、学校の授業でケーナが学べたり、ダンスチームに参加できたりと貴重な経験ができています。


大変なこと、困ることは?
強いて言うのであれば、車がないと不便なことくらいです。私は中心地に住んでおりますので、利便性が良く周辺には必要なものが揃っており、特に困ることはないです。

町で体験した印象に残っている出来事はありますか。
ペーニャ(山木屋地区で年に1回開催されている中南米テーマのお祭り)というイベントです。主催者の方が創り出すハイセンスな世界観に、若い人からおじいちゃん、おばあちゃんたちまで参加していてどの年代も楽しんで参加でき、とてもユニークで面白かったです。食のブースで私も友人と一緒にお手伝いさせていただきました。

あなたにとっての川俣町は?
あたたかい居場所です。大事な家族がいて、家族を通して新たなひととの出会いがあります。義両親の友人の方々からも娘のようにかわいがっていただき、フォトグラファーとしての活動を応援いただいています。「町をよろしくね」とも言われます。そんな応援していただいている方のためにも写真の技術を高め、川俣町のよさを発信していきたいと思っています。

移住検討されている方へ一言
まずは足を運んでいただき、通り過ぎるのではなく車をおりて歩いてほしいなぁと思います。きっと町の雰囲気やひととの関わりで、その良さを感じてもらえると思います。

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▲真奈美さんのお気に入りの川沿いでの撮影

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▲着物の雰囲気に合わせて町内の古き良き場所を選び行われた七五三の撮影




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